第四十六話
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ゃん」
「あのね、私だからね、ソラ」
「きゃっ」
いきなりしゃべりだした猫に驚いて落としてしまったリオ。
ひらりと着地するとソラは一瞬で人間に戻った。
その後ろで「あぁっ」と残念そうな声を上げていたフェイトが印象的だった。
「リオ、一度猫に変身してみてくれない?」
「え?でも…」
「大丈夫。猫になろう、人間に戻ろうって気持ちがあれば大丈夫だから、ね?」
俺たちの変身については意思の力で戻れるからね。
しかしもしそれで変身できるのならば…
「…うん」
ソラに説得されてリオは静かに目を瞑る。
「ねこー、ねこー、にゃんにゃん」
イメージトレーニングだろうか、その口から漏れる言葉が可愛らしかった。
すっと体が溶けるように縮み、やはり足元に子猫が一匹現れる。
「にゃあ」
その体毛はアメリカンショートヘア。
ミッドチルダには居ない地球産の猫。
「わあ、かわいい!」
だっと走って抱き上げたのはフェイト。
「苦しいよ、フェイトお姉ちゃん」
その腕の中から抗議の声が上がる。
「あ、ごめんなさい」
そう言って拘束を緩めるフェイト。
「うん。そのくらいなら大丈夫」
しばらくしてようやくフェイトはリオを開放した。
開放されたリオは、今度は「にんげん〜、にんげん〜」と呟くと、その形を人へと戻した。
「…今のってソラちゃんのと同じ…」
なのはがその結論に至る。
「うん?」
言われたリオは分らないと言った表情。
「だろうね。
魔法陣は出なかったし、どちらかと言えば変化の術に近いだろうけど。…アオ、やっぱりリオは…」
「…竜王の子孫だろうね」
と言うか、確実に俺かソラの子孫。
あの変身能力は元は魔法薬だったのだけれど…子供にまで遺伝するなんて…なんて物を造ったんだドクター!?
いや、まあ、推測だが。母親の胎内で体内に溶けた魔法薬が血液中から移動したと考えた方が妥当か?
まあ、それだと直系の女性の子供にしか顕現しないとなるが、遺伝子に組み込まれていると考えるよりは説得力が…
まあ、どうでもいいか。
そんな所は考えなくてもいいよね。今現実に出来るか出来ないかと言う問題でしかないし。
と言うか、これでリオが竜王の直系…もしくは、どこか別の時代に転生した俺かソラの子孫と言う事だ。
「竜王って何ですか?」
「昔の王様だよ。古代ベルカ時代の」
「そうなんですか」
日記とユーノさんに調べてもらった限りそんな感じだったはずだ。
しかし、おかしな事になった物だ。
今までは仮定の内だったが、それがどうやら現実味を帯びた。
恐らく俺
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