第四十六話
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だからよく覚えていないけれど。
だけど、まあ…
「覚醒したばかりでまだその力を全て発揮できていないか……あるいはそれが限界か。俺は前者だと思うけれど、ソラは?」
「私もそう思う。今はじめて発現したんだし、不安定なんだと思うわ」
「それじゃ、リオはその…うちは一族?の血が流れているの?」
と、フェイト。
「流れているよ、確実に」
まさかこの年で眼球の移植など行わないだろう。
「何代か前にうちはの人間と交わったか…あるいは…」
ソラが俺の言葉を継いだ。
「竜王の子孫」
「竜王の?」
「竜王ってあの本の?」
フェイトとなのはが驚くのも無理は無い。
何故そこに繋がるのか理解できないのだろう。
どう説明しようかと悩んでいた所、リオが声を出した。
「あのっ!皆さんはその…うちは一族?について詳しいんですか?」
「…まあ、ね」
俺とソラは。
「じゃ、じゃあっ!そのうちは一族って猫に変身したり出来たんですか!?」
「…なん…だと?」
「あ、あの…今でもあたし、信じられないんですけど…昨日わたし気が付いたら一瞬猫になっていたんです…だから」
「うん?動物に変身するくらい魔法でもできると思うよ」
それに答えたのはなのは。
「え?そうなんですか?」
「うん。たしかそんな魔法があるって前にお兄ちゃんが言ってたよ。ね?」
「あ、ああ」
ユーノがフェレットに変身できるのだ。俺たちはまだその術式を知らないが出来る事は確実だろう。
「あ、そうなんですか…良かった」
安心するリオ。
しかし、それで終わればうやむやになる所をソラの発言がそれを逃さなかった。
「リオはその変身術式を知っていたの?」
「え?知りませんよ?」
「比較的簡単なシューターのような放出系や先天性の魔力変換資質等は感覚的なもので割りと簡単に出来るだろうけど…変身魔法はそうは行かないと思うわ」
「え?…じゃあっ」
「落ち着いて、リオ。変身したのに戻れているんでしょ?だったら大丈夫。猫に変身できるのは珍しい事かもしれない。だけど大丈夫。私も出来るから」
「本当?」
「本当」
すっと溶けるように一瞬でソラの体が消える。
消えたわけではない。その証拠にソラのいた足元に一匹の子猫が居るのだから。
「わあっ猫ちゃんだ」
「かっかわいい」
驚きよりもかわいさに目を奪われたようだ。
俺は知っていたから驚かないし、なのはは変化の術か何かだと思っているようだった。
リオは駆け寄りソラを抱き上げる。
「ううーいいなっ!リオ、次私が抱っこしたい」
「うん、わかったよ。フェイトお姉ち
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ