第四十六話
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じゃないかな。フェイトの努力次第だけどね」
「頑張る」
うん、がんばれー。ってその前に影分身って教えてたっけ?忍術に対するレクチャーをした覚えが無いような?
さて、一通り見せたし話も終わりかなと思われた時、ソラが驚愕の声を上げて俺を呼んだ。
「っアオ!」
「何?」
ソラの方を振り返ると驚愕の表情で見つめるソラの先に居たのはリオ。
それだけならばソラはそこまで驚愕の声を上げないだろう。
しかし。
「写輪眼…」
「え?何ですか?…そう言えば少し体がダルイです」
リオの抜けた返事に一瞬俺の思考も止まりかけたが、何とか回避。
リオの両目は真紅に染まり、勾玉の模様が左に一つ、右に二つ浮かんでいた。
「あ、その目…」
「それって…アオ達の」
なのはとフェイトも俺とソラの態度が急変した事で事態を飲み込もうとリオを見たのだろう。
やはりその顔は驚愕の表情だ。
「そう、写輪眼。ある特定の血筋に稀に現れる瞳術。その瞳は全ての術を見抜くと言う」
「全ての術…だからお兄ちゃん達は一度見た技をすぐに真似できるんだ」
以前ソラがフェイトさんと戦った時の事を覚えていたか。
「それよりも、特定の血筋って?御神と不破?だったらなのはも使えるの?」
「いや、写輪眼はうちは一族の血継限界…特殊能力。だからなのはは使えないよ」
「え?じゃあ何でお兄ちゃんとソラちゃんは使えるの?」
まあ、当然その疑問にぶつかる訳だが、それにどう答えようかと悩んでいたところでリオから抗議の声が上がる。
「あ、あのっ!一体どういう事なんですか?あたしのことを話しているみたいなんですが、一体何を言われているのか分りません」
そうだったね。リオの事をのけ者したつもりは無かったんだけど、つい驚愕の事実に俺も冷静では要られなかったと言う訳だ。
取り合えず、部屋に備え付けられていた姿見の前へとリオを連れて移動する。
俺は姿見の前に立ったリオの肩に手を乗せ、少々拘束ぎみに自分の姿を覗かせた。
「いい?リオ。驚いてはいけない。それは決して病気ではないから」
「う、うん」
俺の方を見上げていたリオが、俺の言葉を聞いて姿見に視線を移す。
「こっ…これって…」
前もって心の準備をさせたからだろうか。驚愕の言葉を上げるリオだが、どうにか取り乱す事はなかった。
「写輪眼と言う。大丈夫だ。俺とソラも持っている」
そう言って写輪眼を発現させる。
「本当だ。…でも数が…違う?」
「本来は三つ巴の模様で、三つあるのが普通なんだよ」
「え?じゃあ、わたしのは…」
うーむ、そう言えば俺も移植したては二つだったっけ?
だいぶ昔の事
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