第四十六話
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「スペルカードを買いにマサドラまで行って来た訳だけど…」
「あ、そうだったね。お兄ちゃん、そのリーブ(離脱)のスペルカードはゲット出来たの?」
なのはが代表して俺に問いかけた。
「…残念だけど、一枚もスペルカードを入手できなかった」
「え?」
「どういう事?」
「うん?」
なのは、フェイトが顔を歪め、リオは昨日の話を聞いていなかった為意味が分らないと言った顔だ。
「……一枚も?一個も無かったの?」
ソラが真剣な表情で聞き返した。
「ああ、残念ながら…」
「そう…」
「えっと…つまり…どういう事?」
混乱したなのはが聞き返す。
「…プレイヤー人口が多すぎてカードの需要が追いついていないか…後は」
ソラの言葉を引きついて俺が答える。
「どこかのギルドが独占したか」
「ギルド?」
フェイトはこう言ったゲーム用語に弱いな。
「同じ目的を持った多人数の集団と言ったところか?スペルカードの独占が出来る規模となると相当の人数が居るのだろうね」
スペルカードの保持に使うフリーポケットはマックスで一人40個分。
スペルカード全ての限度化枚数は…幾つだったか思い出せないが、膨大な量には違いない。
「だとしたらリーブの入手は正規の方法では困難」
「だねぇ」
攻撃呪文も独占していれば、自分たちに使われることもない。
スペルの中には当然相手のカードを奪うものもあるのだから、防御スペルは当然ながら、攻撃スペルの独占も意味はある。
リーブ(離脱)も、この世界から逃げられない状況であるならば、自分たちが相手からカードを奪う機会も無くならないしね。
「と、すれば、後は挫折の弓と言う事になるけれど…」
「そ、ソレが問題だ」
「問題?」
何が問題なの?と、なのは。
「正直挫折の弓を取るのは時間が掛かる」
「…どれくらい?」
フェイトが聞き返す。
「どんなに頑張っても一月以上はかかる」
「一月…」
一月で済まないかもしれない。
一月とは全力で寝る間も惜しんでこの世界を駆けずり回ってようやくと言った所だ。
指定カードである挫折の弓は限度化枚数も少なめだが、それと同等に入手難度が上がる。
さらに挫折の弓のフラグは一度指定ポケットを50枚以上収めた状態からバインダーを0に…全てのカードを具現化すること。
一度何も無くなるのだから本当に挫折してしまいそうになる。
入手しても、リオを送り返すためにはそれを使わなければならないとは…
せめて、スペルカードが買えれば…
『擬態』か『複製』が欲しい所だ。
と言うか、スペルカ
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