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BloodTeaHOUSE
吸血鬼でも武器を使う
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ゃ!

「ねえ裏子、さっきお客さんと何かお話してたでしょ?」
「そうそう、なんか子供に姿見られたらしくてさ。
 その子供が泣いて逃げちゃって、アイツ 追いかけようかどうしようか悩んだんだって
 だから見た目で判断するのはよくないよなーって話ししてたんだ」

さっき聞いた内容とだいたい同じだった‥‥見た目で判断ってのは―――…
闇鍋の、理科の実験でも見たことないような毒々しい青い湯気‥‥裏子の料理のことかな?

「ね?」「な!」

二人にそう言われて複雑な気分になる。正しかったみたいだけど、納得がいかない!

「むぅ〜 わたしだけわかんなかった…みんなズルイ」
「慣れれば香澄もわかるようになるって!」

わかるようになりたいような、慣れたくないような、女の子の心は複雑なのだ。


「そういや休憩室にMP3プレイヤー置いてあったけど、あれ誰のんや?」

ふと、んごーが思い出したように聞く。
MP3プレイヤー、音楽とか聴く装置だけど、使ったことないなぁ‥‥‥
家にはレコードの方が多いから、聴くとしたらそっちだし。便利そうだけどね。

「えっへん!あれは裏子サマがゲームセンターでゲットしたのだ!どう?スゴイだろ?」

んごーの言葉に、ドヤッとばかりにすごく自慢げに裏子は胸を張る。

「えー!ほんと?あれってすごく難しいんでしょ?よく取れたねー」

思わず身を乗り出して感嘆の声を上げる。
UFOキャッチャーは私も何度かやったことあるけど、成功したことない。
しかもMP3プレイヤーってのがすごい。たぶん1回300円の高いやつだよね。

「ふっふっふ。もっと褒めていいぞ!なんせゲットするのに5万もかかったんだからな!」
「‥‥‥‥‥え?」

5万円?5万円って言った? 一回100円とか300円とかだよね?
300円だとしても167回も挑戦したの?? あ、千円入れたら6回できるから…300回!?
……それ…もしかして、買ったほうが安かったんじゃないの?

「裏子ちゃん。アレ、元値2万円だよ」

飛白が少し呆れたように言う。んごーもやれやれといった様子だ。
裏子はかわいいのに、なにかと残念だな。 料理とか。料理とか。料理とか。

「よーし、今日はんごーを使って何か料理するか!」
「ワイは食材やない!」
「んごーのドクダミ包み焼きとかどうだ?」
「話聞けや!」

…んごーを料理に使って食べられるんだろうか。おなか壊しそう。

「どうせ食べるなら、香澄ちゃんと裏子ちゃんが食べたいな」
「変態発言禁止!」
「僕を独占したいのかい?残念だなぁ、どちらか1人なんて選べないね」
「そおいうことを言ってるんじゃないっ!死ネ!‥‥イヤ、コロス!」

あ〜また始まっちゃったよ
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