吸血鬼でも武器を使う
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光らせて言うけど、そんなぬいぐるみサイズで言われても信じらんないよ。
んごーの身長は35cmらしい。頭のほうが大きいし、黙ってたらオモチャに見える。
「またまた〜。今はもうない国だからって話作らなくっても」アハハ
妖怪の国があったとしても絶対一般市民だよね。しかも弱よわのいじめられっ子。
笑いながら、何言ってるのよ〜というと、
「ウソちゃうで!ウソやないからな!!」
涙ながらにんごーは真実だと訴えてくる。んだけど、
そうやってすぐにベソかくから、さらに強く見えないんだよね。
「ハイハイ。飛白は外国語話せる?」
ベソかいてるんごーをスルーして聞いてみる。
金髪だし青い目だし吸血鬼だから外国語いっぱい話せそうだよね。
「僕は母国語の英語とフランス語とイタリア語だよ。移り住んで話していた程度だけどね」
「やっぱり外国生まれだったんだ。アメリカ生まれ?」
「イギリスだよ」
「えっと、英語ってクイーンとかコックニーとか色々あるんだったような……」
イギリスとアメリカじゃ発音が違うとか、
文法もちょっと変わるって英語の先生が言ってたっけ。
「コックニーは下町言葉だね」
「そうなんだー。飛白はどっち話すの?」
「お?何の話だ?」
「どんな外国語を話せるかって話だよ」
あれ?躱された?実は田舎の訛りがあって恥ずかしいとか?
うーん、飛白に限ってそれはなさそうだよねー。いろいろ器用だし。
むしろ両方話せる上にアメリカ英語も使えるとか、そういうこと言いそうなんだけどなぁ。
「アタシは広東と北京と上海と、英語がちょっとだな」
「ほとんど中国語やん!」
「何言ってるんだよ。広東と北京じゃ発音も文法も違うんだぞ!」
おんなじ国なのにすごいな中国。国が広いからかな?でも不便そう……
親戚に会いに行ったら言語の壁にぶつかる、なんてスケールが大きいよね。
「テスト前に英語教えてほしいなー。3人とも話せるなら誰か教えてもらえるかな?」
別に英語の成績は悪くないけど、同じ言葉が話せるようになるって楽しいかも。
授業の分くらいしか勉強してないから、しゃべれるようになってみたいな。
「んー、アタシはもうほとんど忘れちゃってるしなぁ。飛白なら教えられるだろ?」
そっか、中国じゃそれなりに英語って使うけど、
旅行に行ったら発音がすごいめちゃくちゃだったって英語の先生が言ってたっけ。
「イギリス英語なら教えられるけど、学校で習うのはアメリカ英語だろう?」
「あー、うん。でも、どう違うのかちょっと興味あるな」
「まぁ、機会があれば、ね」
うん、テストの点数上がらなくても、知りたいな。
あ、裏子に百目木のこと聞くの忘れてた。2人がホントのこと言ってたか聞かなき
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