神の宴
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のある僕が妬ましいとか気にくわないとかそういうこと。
……僕悪くないよね?
望んでこんな容姿になったわけじゃないし、僕だってもっと男神らしくなりたかったよ。
ていうか、同じ男神に人気があっても全然嬉しくないよ!!
「まぁ、そういうても聞く耳もたんのがあやつだからのぉ」
「バルドルも大変ね」
「……うむ」
「うぅ〜っ……面倒くさいぃ〜……」
頭を抱えて思わず座り込みそうになる。
そんな苦笑いで僕を見るなら、誰か助けてよねぇっ!
ーーーーーーーーーー
『おい、あれ、見に行こうぜ!』
『ヒャッハー! またわロリ巨乳とロキ無乳か!』
『賭けだ賭けだ!』
何やら向こうの方が騒がしい。
気になった僕らは、野次馬根性丸出しでその喧騒の原因である二柱を見に行った。
多くの神が取り囲むその中心にいたのは先程話していたヘスティアと、普段は見ない、ドレスに身を包んでいたロキの姿。
ロキを見て、僕は思わずゲッ、と顔をしかめた。
僕、あいつ苦手なんだよな……
「おぉーなんか、オモロイことになっとるのぉ」
「あらあらウフフ」
ロキがヘスティアの頬をつねりながら、上下左右に振っている
「ふみゅぐぅぅううううううううう!!」
揺れて揺れて
それにつられて、見た目には釣り合わないヘスティアの胸が大きく揺れている。
……ロキ、君はなんで自分の無乳を刺激するようなことをしているんだい?
苦手なやっだが、すこしかわいそうに見えた
「ふ、ふん。今日はこんくらいにしといてやるわ……」
(((((めっちゃ動揺してる)))))
この場にいる全員が同じことを思った……気がする
「ッゥ……! 今度現れる時は、そんな貧相なものをボクの視界に入れるんじゃないぞっ、この負け犬めっ!」
「うっさいわアホォーッ! 覚えとけよぉおおおおおおおおおお!!」
ロキがヘスティアから逃げるようにして会場を後にする。
あれを見ると、ロキのやつ、おてつもない小者臭がしているのだが、ロキ自身は気づいているのだようか?
「……まぁ、いいや。帰ろ」
「ん? バルドル、お主はもう帰んのか?」
「うん。 面白いものもみれたしね。それじゃ」
イズンやウィザルにも手をふって僕も会場を後にした。
外では僕の退場に気づいていたのか、パディが馬車の扉を開けて待っていた。
「お待ちしておりました」
「うん、ありがとうね。 それじゃ、帰ろっか」
「はい。畏まりました」
僕が乗り込んだのを確認して、パディが馬車を発進させる。
皆がみんな、頑張っている。僕もこれから、も
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