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妖精の義兄妹の絆
ファイアボールと連隊長
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しい本見つけて嬉しいんだろーね。」
「あんたたち。この世界について少しは知ろうと思わないわけ。」
ルーシィが後ろを振り返りタクヤたちに言った。
「別に。」
「どーでもいい。ファァ」
元々ナツとタクヤは文学を嗜むという概念がない。活字ばかりの本のどこが面白いのかと思うぐらいだ。
「歴史書が物語ってるわ。この世界っておもしろい!!
たとえば、ここね。今から100年以上前だけど…エクシードっていう一族がいたのね。」
ルーシィは歴史書を開きタクヤたちに説明し出した。
「興味ねぇって。」
ものの見事に一刀両断したナツ。すると、

ゴゴゴゴゴゴゴ

「「!!!」」
突然大きな機械音が辺りに撒き散らされ、空に何かが浮かんでいるのか日陰ができた。
「何?」
「ん?」
「あそこ!!」
「あれは!!?」
空を見上げるとそこには巨大な飛行船が飛んでいる。
「急げー!!」
そう叫びながら街にいた王国軍が飛行船に群がり出した。
「すぐに出発するぞー!!」
「王国軍だわ。」
「とりあえず隠れろ!!」
タクヤたちは近くにあったドラム缶の影に身を隠した。
「あの巨大魔水晶の魔力抽出がいよいよ明後日なんだとよー。」
「うひょー。」
「乗り遅れたら世紀のイベントに間に合わねーぞ。」
王国軍がそう話しているのに聞き耳を立てる。
「巨大魔水晶って…。」
「マグノリアのみんなの事だ。」
「魔力抽出が2日後?歩いて行ったら間に合わないじゃない!!」
このシッカから王都までは歩いていったら3日はかかる。走ってもとてもじゃないが間に合わない。
「オイ!!みんなはどーなるんだ。」
「魔力抽出が始まったら、もう…二度と元の姿には戻せないわよ。」
「そんな…!!」
タクヤたちは飛行船が着陸するのを黙ってみていた。何もできないのか、助けられないのか、
不安は広がる一方だ。









「あの船奪うか。」
ナツが大胆な事を言い出した。
「普通そこは“潜入”ではないでしょうか?」
「隠れんのヤダし。」
「よく乗り物なんか提案したな。オレら魔法使えないからトロイアかけてもらえないのに。」
「この案は却下しよう。」
「「オイ!!」」
ナツの出した案はすぐに取り下げられた。
「あたしは賛成よ!!それに奪わなきゃ間に合わないじゃない。」
ルーシィはナツが出した案には賛同している。
「でも、どうやって?」
「あたしの魔法で?知ってるでしょ?今のあたし最強ーって。」
明らかに天狗になっているルーシィを見てタクヤたちそうするしかない事に情けなさを感じた。
「ルーエンの街で戦ってみてわかったのよ。
どうやら“魔法”はアースランドの方が進歩してるんじゃないかっとね。」
「確かにそうかもですね。」
「ま
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