孤独なりしは一人夜の
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オレンジの月影は
どうして心を締めつける
想わぬ…想いなば…
浮かぶは愛しい君ばかり
不意に過った淡い陰は
寄り添うことなく
時の彼方へと消えてしまう…
孤独なりしは一人夜の
扇子に書いた恋の歌
あおげば静けく月明かり
慰めるように僕を抱いた
露の夜の外灯は
淋しさだけを寄せ集め
行き過ぎて…返り見し…
照らすは何もない路地だけで
ため息吐く帰り道
虚しさ降り注ぐ
想われぬ心 震えてしまう…
孤独なりしは一人夜の
歩けば君への想い降る
傘も差さずに濡れゆくも
愛しさ消せずに君を想いて…
孤独なりしは現世(ウツシヨ)の
一人旅することなりし
鏡の外の夏祭り
君と同じように…手には届かぬ…
呼び声は…どこか遠く…
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