九校戦編〈下〉
九校戦六日目(2)×ほのかの眩惑魔法と名無しのシャドーダイブ
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言いながら、スタート地点にて赤からライトが付いた事で皆お喋りはやめてからスタートを待った。他校生徒は、本来ならどこの奴かは書かれていないので第七高校の男子生徒となった。水上・海上で実用性の高い魔法を得意とするが、俺らの前だと本番ではどうなるかな。スタートと同時に、俺はエレメンツの一つである闇を使って水路を暗くさせた。そうする事で、俺の姿は無くなりどこにいると思ったらいつの間にか先頭にいた。
「え?さっきのとは比べものにならないくらいだけど、一体どういう事?」
「それを知るのであれば、魔法科高校に通っている生徒ならば考えれば分かる事だと言っておきましょうか。今回答えは考えて正解を当てて下さい、と名無し様に言われましたので」
「ノーヒントという事か、うーん。水路に暗闇が出来たと思えば、いつの間にか名無しが消えてどこにいるかとなれば先頭にいた。・・・・現代魔法でも古式魔法でも使わないから、デバイス効果なのかもさっぱりだ」
「あれは一種の幻術だと考えればと言っても、あんな魔法あったけ?闇の中に潜る魔法って」
そう言いながら、名無しは闇に潜っては他の選手達がカーブを曲がった時には更に差を付けていた。重さ数十キロある鉄板ボードに、加速魔法や移動魔法を駆使するが名無しはそんなもんは使っていない。エレメンツマスターである名無しだからこそ出来る技であり、これは元々ポケモン技にあったもんだ。これに気付いたのは数名で、中には老師と呼ばれた烈も気付いていた。というより、名無しが出る全ての試合を見てきたのである程度の事は分かっているつもりだ。
「おいおい、あんな魔法あったか?服部に市原先輩」
「・・・・名無しさんが使う魔法については、ほとんどよく分かっていないので残念ながら余裕を持って答えられませんね。服部君は分かりますか?」
「いえ、ただあれはまるで暗闇を潜って進んでいるようにしか見えません。水中ならあまり抵抗力がないので、それかと思ったのですが『私が代わりに答えましょうか?皆さん』あなたは沙紀さん!」
「教えて下さい、名無しさんが使っている魔法について。あれは現代でも古式でもない事ぐらいは分かりますが・・・・」
そう言って蒼太と同時に沙紀も同じ答えを言ったのだった。
「あれはエレメンツの一つである闇を使った事ですよ。そして水路が暗闇となった事で、闇に潜ってスピードを上げる事により、カーブ時に減速せずに加速のまま直線となって水面に出た事で二位の選手と差が広がるようになっています。これについては技名がありまして、シャドーダイブと言います。闇の中なら、名無し様は無限に速度が出せます」
「それじゃ、名無しが使っているのは単に闇の中を潜って抵抗力を無くしたって事なの!?そんなの現代魔法にも古式魔法にもないはず」
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