暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦六日目(2)×ほのかの眩惑魔法と名無しのシャドーダイブ
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の解説に耳を傾けていた。

「本当はもっと広いはずだと頭で分かっていても、目から入ってくる情報に逆らう事は困難です。そしてどんな選手でも、狭いコースでは広いコースよりスピードが出せません。相手選手に、その実力を発揮させないという戦術の基本となりますね」

「・・・・しかし、光井さん自身は影響を受けないのですか?」

「本来であれば練習を積んでいますが、織斑君が作ったというオリジナルデバイスの機能により、光井さん自身に影響がないようにしていると言ってました。デバイス補助機能には、暗視ゴーグルのような機能で暗い所でもまるで明るい所だと認識させるようです。これには流石の私でも驚きましたよ」

「なるほど、織斑兄なら未知なる技術を簡単に作ってしまうから。ですかな?」

「コースの幅は決まってますが、織斑君なら不可能を可能にしてしまう技術とエレメンツ使いというのが役に立ったと言ってましたから、決勝リーグでも使うと彼は言ってました」

本来なら目で頼らずに身体で慣れろと言いたい所だが、俺の技術と力により可能にしてしまったデバイスにより主に驚いていた本部と作戦スタッフメンバー。俺が考えた策は、奇策もあれば正攻法もあるという事でもあり、主に驚いてもらいたいという俺の悪い性格が出てしまった。

そしてほのかが、決勝に進み見事優勝を果たしたが次はいよいよ名無しの出番となった。ピラーズ・ブレイクでは、決勝まで進んで午後の試合にて一条対名無しの試合が深雪達がいるステージでやる事が決定した。

「おっ、これから名無しの決勝リーグだけど人数多くねえか?」

「ホントだ、普通決勝リーグは二人だけなのに予選みたいに四人いる。どういう事?」

「恐らくこれからやる試合は、先ほど光井さんがしてくれたような試合になると思っての事。ならば決勝リーグでは、決勝に進んだ他校の男子だけだと面白みがないと察知したのでしょう。これがホントの光と闇の使い方だと言う事を見せてくれると思いますよ」

名無しがいるスタート地点には、決勝に進んだ他校の男子とCB隊員ら男性三人がいた。皆バトル・ボードは得意中の得意ではあるが、名無しがやると必ず負けてしまう。という結果となるので、ここでまた白黒ハッキリさせたいと言ってきた誠達だった。皆のボードは普通だが、名無しだけは重さ何十キロはある鉄板ボードだ。普通なら沈んでしまうが、名無しがやると普通のボードと同じように加速するし重みがあるボードなのでいつもより速度が違う。

「お前ら、これはお遊びじゃねえ事ぐらい分かってるんだろ?」

「当たり前です。ここで勝てればの話ですが、どうせ負けると分かっていてここにいます」

「名無し様とは何度やっても負けてしまいますから」

「ですが、今回でケリをつけましょうか!」


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