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機動戦士ガンダムSEED編
番外編 第2話 クルーゼ隊の三人のその後U
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「……うっ、ここは………?」
「!意識を取り戻したのだね。ここは医務室だよ。イザーク・ジュール君」

 ザフトの宇宙艦艇ローラシア級ガモフ。その中の医務室のベッドにて少年は目を覚ました。彼の名はイザーク・ジュール。クルーゼ隊所属のザフトの軍人であり赤服の一人である。

「な、何故俺は医務室に……」
「どうやらまだ意識の混濁があるようだね…。そうだな、まず怪我の具合はどうだい?」
「怪我…? ………ッ!」

 イザークは医師に言われやっと自覚したがその姿は酷いものだった。全身に包帯が巻かれ、身体中に刃物で刺されたかのような激しい痛みが襲って思わず顔が歪む。特に酷いのは顔の右半分だ。この部分にも包帯が巻かれているが痛みが他の箇所と比べてもかなりのものだった。

「おっ、俺は…何故こんなことになっている………」
「やはりまだ回復していないようだね。…君がこうなった理由は知っている。しかし、あまり聞いていて気分のいいものではないだろうが…聞くかね?」
「当然だ!いいから理由を話せ!」
「わかったよ。……君は任務で連合の新型MSとその運用艦の追撃の為出撃したが、そこで出くわした敵MSと戦闘を行い機体諸共負傷。その後撤退命令が出されこのガモフに帰還。君はそれによりこの二週間近くずっと眠っていたという訳だ」
「なっ、何ッ!………うっう」

 医師の言葉を聞いて驚くイザークだが、突然頭を抑えだし何やら苦しみだす。

「(そうだ。俺は足付きの追撃に出て、そして……奴と戦った)」

 イザークは思いだした。自分のこんな状態に追いやった元凶を。テブリ帯にて戦ったアークエンジェルに味方していたジン。そして…

「(……ディアッカ)」

 この怪我の直接的原因はディアッカの駆るバスターが放った砲撃がデュエルに直撃したことにあった。その時の状況からして恐らくジンに盾代わりにされたのだろうと何となくイザークはわかった。
 それを思い出した途端、イザークの心は怒りに燃えていた。自分を盾代わりなどに使った挙げ句トドメもささず自分を生かしたジンに………そして、ディアッカにも言いたいことができた。

「…ディアッカ達はどこにいる」
「彼らならこの艦に乗っているよ。君達の追撃対象だった艦があの第8艦隊と合流したようでね。ヴェザリウスも合流して現在襲撃作戦の準備に取りかかっている」
「…ディアッカ達を呼び出して欲しい。それと、その作戦に俺も参加することはできるか?」

 イザークの発言に医師は驚愕の余り目を見開いてしまった。何せイザークの怪我は完治どころかまだ安静にしていなければまた傷が開きかねない程なのだ。医師は医療を志す者としてその行為を認める訳にはいかなかった。

「ディアッカ君達を呼び出す事は可能だ。君が目覚めたと聞いたなら
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