第四十五話【INグリード・アイランド編】
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俺は備え付けのイスに座る。
皆思い思いの場所で一息ついている。
リオに視線を向けると久しぶりの軟らかいベッドのスプリングを使ってポンポン跳ねている。
「わー、ふかふか。しあわせー」
その内ごろんとベッドで横になった。
まあ、リオはこれからの打ち合わせに直接的には参加しなくても良いから寝ててもいいけど…
「さて、これからの事を打ち合わせしないとね」
「うん」
「そうだね」
俺の言葉に耳を傾け視線を此方に向けるソラ、なのは、フェイトの三人。
「まず、迅速にリオを送り返さなければならないね」
「うん、そうだね。きっとご両親も心配しているだろうし」
と、なのは。
俺も頷く。
そりゃね。
今も気が気じゃないだろうさ。
「だから、先ずは帰還アイテムのゲットを優先的に行う」
「うん。でもそのアイテムって?何処にあるかアオは知っているの?」
フェイトの質問。
「ああ。何種類の帰還方法があるのか、正確には俺は覚えていないんだけど…ソラは幾つ覚えてる?」
俺の問いに少し考えてから返すソラ。
「二つだけ。
リーブ(離脱)と挫折の弓」
「俺も同じだ。パッと出てくるのではその二つしか覚えていない」
「どうやって手に入れるの?」
なのはが問いかける。
「リーブはスペルカードだから、魔法都市マサドラで買える」
「買えるの?だったら」
「ただし、スペルカードの購入はトレカみたいなものだ。中に何が封入されているかは開けるまで分らない」
「……でも、買い続けていればいつかは出るんでしょう?」
「…残念だけど、そうとは限らない。カード化限度枚数を超えたカードは封入されない」
「と言う事は、すでに限度を超えていて入手できない可能性も?」
「多いにある」
「でも、限度枚数はカードによって違うから、そのリーブ?って言うカードはいっぱいあるかも知れないよ?」
「…ソラ。リーブってどの位だったっけ?」
「…一度も使ったことないから良く覚えていないけど。…40は行かなかった気がする」
「俺もその位だったと記憶している。…もう少し少なかった気もするけどね」
「じゃあ、明日はそのマサドラに行ってカードを買いに行くの?」
フェイトが俺に問いかけた。
「そうなるね。
だけど、行くのは俺一人だ」
「え?」
「皆で行けば良いんじゃない?」
しかし俺はその言葉にNOを突きつける。
「ショップで会ったプレイヤーに聞いたよ。ここ最近PKの数が多くなっているらしい」
ほんと、プレイヤーを見つけるのには苦労した。
いや、視線を感じるからどこかから監視しているのだ
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