第四十五話【INグリード・アイランド編】
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か?
なのはやフェイトも9歳にしてはかなり確りしてるし。
まあ、今はそれはいいか。
先ずはお互いに自己紹介。
俺の後にソラ、なのは、フェイトと続いた。
俺は現状を簡単に説明する。
「ここはゲームの中で、皆さんはあたしを探しに来た管理局の人なんですね」
まあ、管理局員ではないけれど、ね。
「さて、現状確認もしたし、そろそろ移動しないと。日が暮れる前に街に行こう」
「そうだね。夜になる前に宿を取らないと。お金は途中で倒したモンスターのカードを換金すれば一泊くらいなら多分大丈夫」
ソラが同意する。
と言うか、合流するのが少し遅れたように感じたけど、モンスター狩ってたのね。
まあ、お金が無かったからソラに感謝だけれど。
「街ってどっちの方向にあるんですか?」
リオが俺に尋ねてきた。
「あっちだね。ついでにリオが歩いてきた方向と真反対。こっちの方向には街は無いはず…多分」
俺の記憶が確かならね。
「ええ!?あたし、結構歩いてきたと思ったんですけど…今からじゃかなり時間が掛かるんじゃないですか?」
「大丈夫。走れば直ぐだよ」
「走ればって…」
車も無いのに大丈夫なのかとでも言いたげだった。
風を切って走る。
「わあっ!すごい!すごいっ!」
「あんまりしゃべんない方が良いよ。舌噛むかもしれないからね。一応魔法で風圧は軽減させているから風圧で窒息とかは無いけど、衝撃までは全て緩和できないから」
「はーい」
俺の背中から返事が聞こえる。
長距離を移動するに当たって、当然リオには移動する体力も技術も無かったため、俺がおんぶをして走っている。
その速さは公道を走る乗用車並みだ。
「うぅぅっ。いーな、いぃーなぁ」
「なのは、ちゃんと前見て走らないと危ないよ?…うらやましいのは分るけれどね」
「だよねだよね?」
「わたしもお兄ちゃんにおんぶして貰いたい」
なのははもう9歳だし、そろそろそんな物をねだる年頃では無いのでは?とは思ったけれど…
「その内な」
「ほんとっ?約束!ちゃんと覚えておくからね」
「あ、ずるいっ!あのっ…私も…その」
フェイトが控えめにおねだりしてきた。
「はいはい。分ったから、今はちゃんと前見て走りなさい」
「「はーい」」
走ること数十分。
ようやくこのゲームに入ってから初めての街、『懸賞都市アントキバ』に到着した。
直ぐにショップでカードを換金し、俺たちは宿を取った。
部屋はツインで一部屋のみ。
これは襲撃が有るかもしれないから固まっていた方が有用だと言う事と、…単純にお金が無いと言うことだ。
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