第四十五話【INグリード・アイランド編】
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引き上げたイータさん。
「今は時間が惜しいので詳しく話す時間はないので簡単な説明しかできませんが」
「構いません。話してください」
その言葉を聞いて俺は俺に起こった事を簡潔に説明する。
簡潔にとは言ってもそれなりに時間を要したが…
だれが生まれ変わりなど信じるものだろうか。
説明を聞き終えた後、イータさんが問いかける。
「その話を裏付ける証拠は?」
証拠か…
俺がイータさんとの共通の思い出なんかは少ないし、それも誰かから聞いたと言われれば証明のしようも無い。
これからやって見せるのも証拠と言うには一歩劣るけれど…
「ソル、モードクラシック」
『スタンバイレディ・セットアプ』
宝石から展開されるのはいつもと同じ竜鎧。
しかし、いつもは日本刀だったソルの姿が昔の斧の形で展開されている。
「……それは…その念能力は確かにアオ達の物とそっくりね」
念能力は多種多様。大抵の場合同系統の能力は有ってもまるっきり同じものは無い。
「今はこれくらいしか証明できる物は有りません」
「一応、私たちもアイオリアとソラフィアが行き成り消えてしまった後、転生の宝玉については調べたわ。だから、こう言う事もありえるだろうと言う可能性は有った」
「そうですか…」
まあ、目の前で消えたようだものね。
「だから、私は貴方の事を信じることにします」
どうやら完全にとは言わないまでも多少なりと信じてもらえたようだ。
「それで?貴方はここに何しに来たの?私たちに会いに来たとか?」
ここに来たのは必然と言う名の偶然なのだけれど。
「人を探しているんです。二日ほど前に6歳くらいの女の子が来ませんでしたか?」
その言葉にイータさんは少し考えたあと、直ぐに思い出したようだ。
「あの子ね。この世界にある言語には全てに精通していると思っていたのだけれど、彼女の言葉はどれでも無かったわ。話が通じずに結局指輪を渡して送り出したのだけれど…制約である以上送り返す事も出来なかったからね」
事故だったにしろ正規のプレイヤーに対して強制退場は出来なかったのだろう。
「迎えに来たんですが何処にいるか分ります?」
「それはエレナの仕事だから、彼女に聞かないと分らないわ。でも、ルール上答えられないかも知れないわね。それに、知り合いだからと言って正規の入場した貴方をゲームマスター権限で送り返す事も出来ないわよ」
むう、自分で探すしかないのか。
「分りました。…それと、ゲーム内の物が欲しかった場合はやはり?」
「あら?欲しいものがあるの?当然だけれども、外の世界で使いたいのならばクリアしてもらう他ないわ」
「うわ、マジです
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