暁 〜小説投稿サイト〜
娘は一歩先を見る。
面倒の始まり
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なかったな、俺が夢に出てきたのか?」
新司の笑顔が崩れ、不思議そうな顔になった。
あれは、物体がいってた通り、本当に俺だけの特異な能力なのか???
「そんな事よりこの子すげぇんだよ、この子を触ってると、思ったことが出来るんだよ!」
新司は興奮気味に答えたが、俺は冷静に質問した。
「例えば?」
「まだ、出来ることの範囲はわかんねーけど、取り敢えず物を浮かして、動かしたり、誰かの視界を一時的に奪ったりとか、飛んできた物の運動を消して、その場に落とすとかかな?」

「誰にそんなの試したんだ?????」
そう呟くと、新司は即答した。
「妹だよ、すげぇすげぇって言いながらやられてたぜ?」
そんな話をしていると、何かが背中を這い回る様な、嫌悪感を抱くような感覚に襲われた。
「なんだ!?」
新司に振り替えると、新司も同じ感覚を味わったようだ。
「なぁ、隼人、今のお前も感じたのか?」
新司と俺は、その場に立ち尽くしてしまったーーーーー。

























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