面倒の始まり
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俺は、テレビに写った忌々しい物に恐怖と憎悪を抱き、部屋に籠った。
クーはあの瞬間以来、眠ってしまっていた。
あれは何だったのか、悪い夢か?あれは一種の予言で、俺は死ぬんじゃ無いだろうか?
そんな事を考えていると、俺は寝てしまっていたーーーーーー。
そして、目を覚ますと何とも言葉に言い表せ無い様な不思議で、何処からか沸いてくる安心感に包まれているれ、遂には脱力感さえ抱いてしまう。そんな空間に俺は居た。
「ここは一体????」
俺がそう呟くと、目の前にこれもまた、なんとも言葉に出来ない物体がフワフワと浮いていた。
間もなく、その物体は喋り出した。
「隼人君、今現在の事、先程の出来事、あれは紛れもない現実じゃ」
その物体は俺に優しく語りかけた。
「今のこの空間に居ることは、夢等ではない。君の意識がここにあるのじゃ、これは君の持つ特異な能力じゃ。人の言葉では言い表すのは困難じゃろうが、言うなれば意識的空間???とでも呼ぼうかの」
老人の様なしゃがれた声で俺に語り続けた。
「君の近くに居るその子には、特別な力が備わっておる。電子機器などのモニターに特定の人物の未来を断片的に見ることが可能じゃ、ラッキーじゃったな。しかしその子の様ななんらかの能力を持った子供が世界各地で確認されておる」
「それを説明してどうしろと?」
俺は淡々と物体にいい放った。
「どうしろと、となぞは考えて居らんよ、じゃが君に最低限教えておこうと思っての」
物体が言い放った瞬間、俺は再び目が覚めたーーーーー。
目が覚めると、辺りは朝になっていた。
クーは横で寝ていたが不思議と昨日の事は気にならなかった。
それから朝食を食べ、支度をして、買い物に出掛けた。
「気を付けてね?」
義母さんがそう言ってくれた。
昨日あんなショックな事が起これば無理はないだろう。ただ、家を出るなと言わなかった事だけに感謝している。
特に当ても無く、そこら辺をブラブラしていた。
すると、後ろから声をかけられた
「お〜い!隼人〜」
振り替えると、手を大きく振りながら小さな子を連れた青年が走ってきた。
「隼人なにやってんだ?」
ニヤニヤと笑いながら俺の目を見つめて逸らさないこの青年、荒井 新司。身長は俺より少し高
く、スラッとした体型でバスケ部に所属している。俺の唯一無二の親友だ。
「いや、俺の事よりお前のその子どうしたんだよ」
俺は、新司の大きな手を握った銀色の髪と瞳の子に指を指し、言った。
「あぁ、この子?なんか拾ったんだよね」
新司は笑顔のまま、そう答えた。
子供が、1日に二人も拾われるのか?いや、それ以前にこの付近で二人も子供を捨てる事がありえるのか?
「お前なんか夢見たいの見たか?」
俺は恐る恐る聞いてみた。
「いやぁ、見
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