最終話 全ての終わり
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言葉に京は息を吐いた。
子供達は自分のパートナーを大事そうに抱えている。
その表情はにこやかで、もう闇に呑まれる心配はないだろう。
なのは「あ、エリオ君、キャロちゃん、ルーテシアちゃん、ヴィヴィオ!!!!」
エリオ「え?」
キャロ「身体が透けてる…」
ヴィヴィオ「え?え?」
ルーテシア「も、もしかして、私達、元の時代に帰るの?」
アリシア「そんな、帰っちゃうの?」
ユーノ「デジタルワールドが正常化したことで未来の人間であるエリオ達を異物という形で帰すことになったのかもね」
大輔「勝手だよなデジタルワールド。誰のおかげで救われたと思ってんだか」
アリサ「本当に勝手だわ。でも…それでも好きなのよね、デジタルワールドが」
どんなに勝手でも、デジタルワールドを嫌いにはなれないのだ。
エリオ「父さん…」
大輔「安心しろ、必ずお前達を見つけてやるさ」
フェイト「いつか家族みんなで暮らそうね」
キャロ「うん!!」
ヴィヴィオ「ユーノパパ…なのはママ…」
ユーノ「元気でね」
なのは「未来の私達によろしく」
ヴィヴィオ「うん!!」
ルーテシア「それじゃあ、みなさんお元気で!!」
エリオ、キャロ、ルーテシア、ヴィヴィオ、エア、グランス、ハックモンが光に包まれて消えた。
元の時代に帰されたのだ。
ダスクモン[……]
遼「寂しいか?」
ダスクモン[ふん、知らんな]
伊織「あ、あの……及川さん。あなたはこれからどうするんですか?」
エリオ達が未来人だと聞いていた伊織はいきなり消えたエリオ達に驚きながらも及川に尋ねた。
及川「俺は俺なりに罪を償おうと思っている。今までしてきた罪を…」
大輔「殆どアルケニモン達がやったとは言え、あんたにも罪が無いってわけじゃないからな」
及川「ああ…許されるとは思っていない。だが、俺は…」
伊織「確かにあなたは罪を犯しました。ですが罪を償おうというのは間違っていないと思います。大切なのは償おうという気持ちなんですから」
及川「ありがとう。流石、浩樹の息子だ。」
伊織「はい。あの…」
及川「ん?」
伊織「いつかお父さんのお話を聞かせて下さい。お父さんが子供の頃どんな人だったのか…」
及川「ああ、勿論。」
大輔「なあ及川さん、デジタルワールドがあんたを拒絶していた訳じゃない。あんたが、デジタルワールドを拒絶していたんだよ。勝手に高みの世界に位置付けて、自分は行けないんだって、そう思い込んでいたんだろ?だけどそれは違うんだよ。デジタルワールドは、本当はずっと近くにあったんだ。大人でも、信じる心を忘れなかったら、きっと行けるはずだったんだ。事実、こう
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