マブラヴ
1004話
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佐の言葉に頷き、改めて紅茶へと手を伸ばしながら言葉を続ける。
「例えば、俺達が占領したフェイズ5のハイヴの中にあるG元素は、当然俺達が貰う事になる。G元素を得られるというのは、大きな利点だろう?」
ただでさえグレイ・イレブンは幾らあっても多すぎるという事はないんだし、グレイ・シックスにしても、ホワイトスターに時の指輪を融合させる時に足りなくなるという可能性もある。グレイ・ナインに関しても、今のところは使い道がないので貯蔵したり、こっそりと夕呼辺りに流してはいるが、いずれ使い道が出てくる可能性もある。
この前、夕呼とレモンが通信で色々と話し合っていたんだよな。
専門用語が羅列していたから正確な内容は分からなかったが、何でも量産型Wに使えるかもしれないという話だ。
量産型Wに使うって、具体的にどう使うのかは分からないが……ただ、レモンが笑みを浮かべていたのを考えれば、恐らくは何かのヒントを掴んだのだろう。
「なるほど。確かに上の方にしてみればあまり面白くないかもしれませんが、前線にいる身としてはG元素の所有権だけでハイヴが潰せるのなら是非どうぞという思いもありますね」
「……中佐の言葉じゃないだろ、それは」
「ははは。ここだけの話という事で……」
そこまで告げた、その時。
轟っ! という爆発音がこの食堂にまで聞こえてきた。
同時に、その振動もまた。
「……BETAの敵襲!?」
一瞬焦った表情を浮かべた中佐だったが、次の瞬間に聞こえてきたのは予想外の声。
『このアンバール基地は、我々キリスト教恭順主義派と難民解放戦線が占拠した』
そんな通信が食堂内……そして恐らく、アンバール基地の中で通信設備が整っている場所全てに流れたのだ。
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