マブラヴ
1004話
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がまだ安心出来る状態じゃないとか、技術班がまだG元素の中でも魔法に融和性のあるグレイ・シックスの研究に全力で取り掛かっている為に、新しい技術を得たとしても解析出来る余力がないとか、その辺の理由からまだ他の世界への転移は出来ないんだよな。
特にグレイ・シックスの研究は最優先課題と言ってもいい。……そのグレイ・シックスの研究が意外に苦戦している以上、余力的に新しい技術の解析に回せる要素がなくて、そのまま研究に手を付けないまま溜まっていくって事態は、絶対に避けたい。
普通であれば、取りあえず研究の進展が望める場所から手を付けていくのも正しいのかもしれないが、こういう手段が取れるのは魔法球が外の1時間が中では2日間で、更には魔法球の内部では年を取らないって手段があるからこそだ。
そんな風に考えつつ、次に中佐に案内されたのは食堂。
……何で食堂?
ご多分に漏れず、ここもまたホールを改装して作られた場所らしい。
比較的小さめのホールだったらしく、先程案内された格納庫に比べれば随分と狭い……と言う程に狭くはないけど、それも格納庫に比べれば狭いと言ってもいいだろう。
「シャドウミラーからの技術的な援助のおかげで、食事に関しても随分と改善されました。よければ食べてみますか?」
「そうだな、じゃあ頼む」
何だかんだと、中東の料理というのは殆ど食べた経験がない。
敢えて上げるとすれば、スパロボOGs時代に世界中を放浪していた時に少し食べたくらいか。あの時は中東の方は殆ど足を伸ばさなかったからな。
SEED世界でアークエンジェルと共に落下した時は……いや、あれはアフリカだったか。
それでも、ここはアフリカ連合軍も入っているのを考えれば似たようなものか。
そんな風に考えている俺の前に、料理の皿が次々と並べられていく。
まずは、SEED世界でもアフリカで食べたドネルケバブ。……考えてみれば、確かにこれってどちらかと言えばアフリカ料理というよりも中東料理だよな。
他にもチキンライスやムール貝のフライ、サバのサンドイッチ。そして……
「ピザ?」
最後に出てきた料理に、思わず呟く。
そう、今俺の目の前にあるのは間違いなくピザだった。
ピザといえばイタリアの料理じゃないのか? なのに何で中東の料理自慢で出てくるんだ?
そんな俺の疑問を解決したのは、向かいに座って料理の説明をしていた中佐だった。
「ああ、これはラフマジュンといって……そうですね。トルコ風薄焼きピザといって、こうやって食べます」
中佐は手を伸ばすとピザを手に取り、イタリアンパセリを乗せてからレモンの果汁を搾り、クルクルと春巻きのような感じの形状に巻いてから口へと運ぶ。
へぇ、珍しい食べ方だな。
他にも色々と珍しい料理が出
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