赤龍帝な日々 3
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」
「三つ目って俺でも出来る?」
「まあ、それなりに練習すればいけるだろう。そういえば聞き忘れていたが、その純血悪魔の二人とは誰だ?」
「一人はこの地の管理を任されているリアス・グレモリー。エルクが一目惚れしたのがソーナ・シトリーです」
「......シトリーだと?」
「どうかしましたか?」
大人組が、特にセラが一番渋い顔をしているのを疑問に思ったのかセリスが尋ねてきた。
「シトリー家とは仲が悪く てな。オレたちのことは話さないほうが良いぞ」
「若い頃にやんちゃした結果ですか?」
「いや、まあ、なんだ?次期当主が勝手に出奔してな、その原因がオレにある。それ以降仲が悪いというか、顔を合わせづらいというかな」
「はぁ、それでその次期当主は今どちらに?」
オレは無言でセラを指差す。セリスとエルクがそちらのほうを見て、いやいやと首を横に振る。だが、オレもエルもそれに対して首を横に振る。そして今まで黙っていた本来の名を告げる。
「セラの本名はセラフォルー・シトリー。大戦期にオレと共になって、説明もせずに抜け出した元凶だ。あと、エルも本名はガブリエル、熾天使の一人だっ た。そして、オレ、ドメル・レイフォードも偽名だ。真の名はドライグ、世間で天龍や赤龍帝と呼ばれている」
「「えっ、なにそれこわい」」
そんなにハモられてもな。まあ、人間界でも超有名な悪魔と天使と龍だからな。あっちこっちの戦史に名が残ってるから。一番最近だと第2次世界大戦でアメリカの太平洋艦隊を焼き払ったり、中国の半分を更地にしたり、ロシアの一部が海に沈んだ件だっけ?
龍の宿命から逃れるのを諦めて、危険かもしれないがそれでも二人に子を産んでほしいと、プロポーズしてイチャイチャし始めた時期に戦争を起こしやがって腹が立って焼き払ったんだったか。日本には長いこと住み着いていたから守護龍としても拝まれて いた上に、あちこちで暴れていたこともあって神格も得ている。
本来なら天下を統一した織田信長との契約で東国はオレの領土なんだけどな。いつの間にかなかったことになっている。別に気にしてないけどな。代わりに色々な寺に祀られてるから。
ちなみにセラとかエルも祀られてる。芸能関係と恋愛関係で。オレは戦関係に勉学関係、あとは農業関係だったはず。
「話すと面倒にしかならない理由はわかったな。あまり言いふらすな。だが、必要だとオレの名と紋章を見せつけろ。知らん奴の方が少ないだろうからな。特に人外の上層部はそれをよ〜く知っている。特に天使はな」
そう説明するとエルが苦笑いしている。
「なにを、したの?」
「大戦期にオレに喧嘩を売ってきたのが少し特殊な奴でな。天使と堕天使、その両方で活動していた奴が居たのだ。それ
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