61・5話:初夜
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するが押さえられて逃げることができない。
一頻り愛撫を終えたルドガーが顔を上げると黒歌が恥ずかしさで目を潤ませた状態で睨んできていた。
「バカ……恥ずかしいって言ったのに……」
「ごめん。その……押さえられなくて」
「仕返しにゃ」
少しはぶてたように話しながらルドガーの首筋に吸い付いてくる黒歌。
驚くルドガーをよそに黒歌は吸い付いて離れない。
そして、長い口づけが終わり、ようやく離れた後にはしっかりとキスマークがついていた。
「ルドガーも私だけの物にゃ。浮気なんかしたら許さないんだからね」
頬を膨らませて言われたあまりにもいじらしい言葉にルドガーは耐えきれなくなり、再び貪るように口づけを交わす。
そして、長い口づけが終わり口を離したときには唾液が絡みあい糸を引いていた。
それを黒歌は官能的な仕草で舐めとり、ルドガーを虜にする。
「君以上に愛せる人がいるわけないだろ」
「本当に? 絶対? 証明してくれる?」
「……証明ってどうするんだ」
何となくわかっているものの確認の意味を込めて問いかけるルドガー。
黒歌はそれに艶めかしく腰を動かすことで応える。
ルドガーが試しに秘所を触ってみるがそこは既に十分に濡れており彼を迎え入れる準備は十分にできていた。
そのまま弄ぶ様に指を入れるとくぐもったような甘い声と共に恨めしげな視線が向けられる。
「……着けなくてもいいのか?」
「私との子供が出来たら困るの?」
何をとは言わないが避妊する気はないのかと暗に問いかけるが背中に手を回されて逃げられなくされるルドガー。
「そんなわけないだろ。……いいんだな」
「うん……早くルドガーと一つになりたいにゃ」
その言葉にルドガーも覚悟を決めて改めて黒歌の上に覆いかぶさり自らのものを愛する女の中に押し進めていく。
きつく、絡みつく様に暖かい黒歌の中と、耳にかかる煽情的な喘ぎ声に思わずすぐに果ててしまいそうになるが何とか耐えて奥まで進めきる。
痛くないかと黒歌を心配して問いかけるが大丈夫だと言われたので試しに少し動かしてみると黒歌は電撃が走ったように身震いをしたので一端動きを止める。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫。その……気持ちよかっただけだから」
「そうか……じゃあ、動くぞ」
「ん……あぁ…っ! 気持ちいぃ……」
了承を得られたので再び腰を動かし始める。初めはゆっくり、ゆっくりと黒歌の様子を確認しながら。
そして徐々に速めていく。すると、黒歌が堪える様に目をつむってシーツを握りしめ始めたのでその手を優しく取り握りしめる。
その手の温もりに少し余裕が出来て目を開ける黒歌だったが目を開けた先にはルドガーの顔は無く、一瞬不思議に思っていると自身の
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