48冥界への帰路
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◇いのり
旅立ちの日。私達は最寄の駅にやってきていた。駅のエレベーターのなかにある電子パネルに冥界の通行証となるカードをかざすと、地下にある冥界行きの地下鉄へのホームに行けるの。
「時もの駅の地下深くが冥界の駅だったなんて…」
「悪魔の技術ってすごいね…人間界と冥界とを繋ぐエレベーターとか…」
「ほぇー、此処が冥界…」
「聞いていたイメージとは少し違うな」
冥界は初めての祭、アーシア、ツグミ、ゼノヴィアが驚きの声をあげる。
「シャルル、ジェラールすごいね!」
「そうね」
「そ、そうだな」
ウェンディははしゃいで、シャルルはいつも通りそっけなく、ジェラールは戸惑っていた。
「びっくりするのも無理は無いわね…朱乃達も最初はそうだったもの」
そーなのかー。
◆
「今日はEGOISTのライブに来てくれてありがとー!俺は桜満集!彼女は楪 いのり!」
「よろしく」
「そして、特別ゲストの篠宮綾瀬とツグミだ!」
「よろしくね!」
「よ、よろしく」
「今日はこの四人でのライブだ!」
グレモリー家の領地に向かう途上の列車の中で急遽始まったEGOISTのライブ、シュウがいのりの歌聴かせてほしいな≠ニ言う頼みからウェンディちゃんがだったら、EGOISTライブしてほしいな!≠ニ言い出し、多数決(反対0)でライブをする事になった。
「一曲目はMy Dearsest=I」
「ヤマトお兄ちゃんといのりお姉ちゃん良かったです!」
「いい歌声だった」
「……ヤマトさん、いのり先輩素敵です」
「ツグミさんに聞いてはいたけど……すごいわ」
曲の終了と共に響き渡る拍手と、所々から発せられる私達への声援…良かった、久しぶりに歌ったから緊張した
うん、列車にいる時間は長い、このまま二曲目行く!
「観客のみなさん!リクエストある?」
「いのりさんのスマホの着信音がいいな?」
着信音…あなたにおくるアイの歌かな?
「わかったよ?ヤマト行くよ?」
「「あなたにおくるアイの歌!」」
◆ヤマト
「周りが明るくなった…皆、そろそろよ」
「タイムリミットか。皆、今日は俺達EGOISTの歌を聞いてくれて」
「「ありがとう!」」
何曲か演奏を続けていると、窓からの景色が一変し、それまでのトンネル内である事を示す真っ暗から日が暮れる寸前の様な紫色の空が広がった…ここが、冥界…
そういえば、俺が正規入国するの初めてな気がする?ライザーの時はフェニックスの力で……テロのあとはここに来ることは無かったからな……やっぱり悔しいな……
続く
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