第四十四話
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……どう言う意味かな?」
「現にこの世界でも高濃度のAMF下では魔力結合がうまく行かずに管理局員も苦戦を強いられてますよね?」
「…魔法を無効化する敵なんて今までは余りいなかったからね」
その指摘にすこし眉間にしわを寄せながら答えた。
「それに魔力の回復には周りの魔力素の濃度も関係している。薄すぎるのは言わずもがなだが、濃すぎるのも良くない」
「アオくんはゲームの中には魔力素が存在しないって言いたいんか?」
はやてさんがそう聞き返す。
地球やミッドチルダ、それと魔法技術が発展した世界では魔力素が適性値の濃度で存在している。
しかし、世界は数多く存在する。
その中には魔力素の無い世界だって有るのは、ここに来ての勉強で知りえた事だ。
あの世界には魔力素が有るのか無いのか実際は分らないけれど、ここで無いかも?と、思ってもらった方が好都合。
「可能性の問題です」
確かに、と、はやてさんは頷く。
「だったらどうすれば良いの?被害者を見捨てろって言うの?」
なのはさんが少し怒気を上げて俺に尋ねた。
「そこで取引です」
その言葉に少し場の雰囲気が緊張する。
「俺達が中に入ってその少女を助け出してきます。…まあ、一度プレイした事はあるので、無事に帰ってこれる手段も知っていますし、あなたたちが行くよりは勝算が高いでしょう」
「それなら最初のプレイしたいと言う願いも叶えられるな。せやけど、それだけじゃないんやろ?」
当然です、と前置きをして話を続ける。
「まず、念能力の秘匿を徹底してください。余計な混乱は避けるべきです」
「当然やな。危なすぎて公表できへん」
「それと、長期に渡ってのゲーム機本体の保管。これを六課で行ってもらいたい」
「長期ってどの位や?」
「さて、半年か、一年か…ゲーム内での時間はリアルタイムで経過しますし、頻繁では無いでしょうが戻ってくる事も有るかと。
その時に例えば…そうですね、海中とか火山の火口とかに在ると俺達が死にます」
「…ていうか、そんなとこに有ったらまずゲーム機が壊れへん?」
「言ってませんでしたが、グリード・アイランドはプレイヤーがプレイ中ならばその本体はそれなりの衝撃や環境に耐えるほどに頑丈です。これは流石に本体が壊れたらゲーム機に囚われたままと言う事に対する危惧への対策といった所ですか?
まあ、造ったのは俺達じゃあ有りませんから本当の所は分らないんですけどね」
なるほど、と一応納得したようだ。
「そう言えば、なにやら話が複雑になりすぎて聞いてなかったんやけど。あんたらはどうしてグリード・アイランドをプレイしたいん?」
あ、そう言えばはやてさんにはまだ言ってなかったっ
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