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【銀桜】7.陰陽師篇
第7話「イカナル時ニモ笑顔ヲ絶ヤサナイ」
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ことも。本当は優しい人だってことも」
【無駄だと言っているだろう。道満(きゃつ)の憎しみの火種である貴様がどれだけほざこうと、この雨は永久に降り続けるのだ!】
 高らかに嘲笑う闇天丸。
 だが結野アナは語りかける。
 闇に囚われた男に優しい眼差しを向けて。
「止まない雨なんてありません。晴れない雲もありません。だから元気を出してあなたの『笑顔』見せてください。いいえ笑ってください――

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 輝かしいその笑顔を目にした途端――闇天丸に動揺が走る。

――な、なんだこの女は!?
――なぜこんな絶望の中で笑っていられるのだ?
――眩しい!苦しい!一体何なんだ!?
――お、おそろしい!おそろしい?
――我がこんな女を(おそ)れているだと?
――馬鹿な!そんなことあるワけガ……
――アルワケガァァァァァァァァァ!!

 建物を震わすほど絶叫を上げる闇天丸。同時にその拳は、結野アナをさらに強く締めつげる。
 しかし激痛に襲われながらも、結野アナは諦めない。
 懸命に道満の心に呼び掛ける。
 その声がきっと届くと信じて。
「あなたはずっと雨に打たれていたいんですか?本当に全て壊したいんですか!?」
 もがき苦しむ闇天丸。
 その動きが鈍くなっていく。
「…ちがう…」
 絞り出されるような微かな声。
「クリステル…俺は……こんなことがしたいんじゃない。俺はただ…お前達と一緒に……」
 それは闇に飲まれたはずの男の声だった。
「わしもそうじゃ」
 ふらつく足取りで立ち上がって、晴明は変わり果てた親友を見上げながら、ずっと言葉にできなかった想いを打ち明ける。
「わしも同じじゃ。いいや、江戸を護りたい想いは結野と巳厘野ともに一千年前から同じじゃった。それなのにずっと食い違ってしまい二度も悲劇を生んでしまった……。だが今一度思うぞ道満。わしはぬしと一緒に江戸を護りたい、巳厘野衆(ぬしら)と共に同じ道を歩みたい。それが――」

「私たちの」

「「「願い」」」

* * *

【グアァァァァァァァァァァァァ!!】
 怒涛の叫びを上げ再び暴れ出す闇天丸は、その手に掴む結野アナを握り潰しにかかる。
 だが次の瞬間――その片腕は外道丸の金棒で砕かれ、落下する結野アナは双葉に受け止められ無事に救出された。
 地面に着地すると、結野アナは何か言いたげに双葉に向かって口を開いたが――
【逃がすかァァァァァ!!】
 闇天丸の巨大な拳が猛スピードで二人に迫る。
 しかしその攻撃は一筋の光によって腕もろとも両断された。
【貴様は!?】
「ただのファンだ」
 うろたえる闇天丸に一言告げて、銀時は跳躍し木刀を振り下ろす。
 それでも反撃せんと暴れまわる闇天丸。だがその動き
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