初夏
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今日は朝から街全体が騒がしかった。
やれUFOだの古代遺跡だのと新聞は報じ、TVでは有名なコメンテーターが「こんなのはどうせガセですよー」とふんぞり返っている。なんでこんなのがTVに出ているのかは分からないが、きっと需要があるのだろう。自分の意見を持たない現代人が、あたかも自分の意見のように周りに語っている様子が目に浮かぶ。
それでいいのか? ・・・とか思ってみたりして。
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普段は静かなこの街が騒ぎたった日から一週間が経った。今ではもうあのニュースを報じているテレビ局など無く、国連だの国会だのご長寿などの番組が放映されていた。
さすが、熱しやすく冷めやすい日本人。ある意味恐ろしい。
そういえば何時ぞやの学者がこんなことを言っていたと、ふと思い出す。
『 もし世界が再び戦火に見舞われるような事があるとしたら、それは宗教戦争だろう。そしてその戦争を生き抜くのは日本などの無宗教国である 』と。
日本は古来から、仏教もしくは儒教を広めてきた。また、キリスト教など、時代によっては追い出そうとした背景もあるが、今は昔の話である。街を歩けば外人さんをよく見かけるし、外国人から見た日本の印象もそこまで悪くは無い(・・・と願いたい)
つまり日本はフリーダムな国であると言える←たぶん
まあ、そんな感じの国民性なので基本のほほんとしている。だから真夜中に極太極光破壊光線が夜空を照らそうがどこ吹く風なのである。
そんなこんなで今日も僕は懲りずに例の小高い丘の上に来ている。
「 ちゃんと使えるようになりなさい。か・・・ 」
一週間前に女神様に出された課題である。今週は何だかんだで忙しく、今の今まで忘れていたが、このままほったらかしておく訳にもいくまい。そろそろ本気で練習しないと大会なんて怖くてしょうがない。・・・あぁ、休みたい。
ちなみにこの丘に来るのは今回で3度目だ。前回女神様と一緒に来て、そして今回である。あれ?一回足りなくね?と思えなくもない。まぁ、詳しく言うと『今日のこの時間を過ごすのは2回目(・・・)』になる。
・・・さて、そろそろ来るはずなんだが。
僕は耳を澄ませ、腕時計で時間を確認する。
あと5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・ッ!!
体を半身にし、背後から飛んできた刃渡り20センチ程のナイフを避けた
そのまま反転し、ナイフが飛んできた方向を睨む
「 あーあれ避けちゃいますかーさすがスゲーっすね!めっちゃリスペクトしまくりでなんていうかもう神っ!!って感じでオーラがやばいっすねー!!自分マジで膝が震えちゃってまともに歩けないっすよー 」
なにこいつ軽い。
「 そしてお
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