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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
豊饒の女主人
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エイモンドさんは、そう言って



上を脱いだ



なにしてんのあんた!?


「さぁっ! もっとよく見るといいさ! この僕の美しき裸体を!」

「ちょ、このバカ! 変なの見せんじゃないわよ!」

「アルドア! エイモンドを止めて! あいつ下も脱ぐつもりだ!」

「了解っす団長!」

速やかにハーチェスさん達が動いたことが幸いし、エイモンドさんが取り押さえられた。
エイモンドさんは、あ、皆が、皆が僕を見ているっ!!と何故か嬉しそうに笑っていた。

「……チッ、気がそがれた」

「アッハハ! バルたんとこの子供らはおもろいなぁ〜!!」

ローガはこちらを睨み付けながらドカッと腰を下ろし、ロキ様は大爆笑。
リリアさんたちはエイモンドさんを縄で巻くと、速やかに代金を払って『豊饒の女主人』を後にした。

「……フンッ」

バルドル様も店を出たため、俺も続いて外に出る。
その際に、ローガと視線があったが、もう無視だ。ここでまたつっかかったらエイモンドさんに申し訳ない。

すっかり暗くなり、灯りで彩られた街を歩く。
道の先では、俺のことを待っていたのか皆がいた。エイモンドさんも拘束を解かれている。

「……心配かけました」

「心配というか、焦ったすよ」

「……」コクリ

アルドアさんとデルガさんの二人に肩を叩かれる。

「まあ、お礼とかふくめて、エイモンドには感謝しておきなさいよ」

「……ありがとうございます」

「フッ、僕は僕がしたいことをしたまでさ」

いつものように前髪をかきあげるエイモンドさんが少しだけ格好良く見えた気がする。

「話は帰ってからにしよう。 いいね、式?」

「……うっす」




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