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魔法少女リリカルなのは!?「Gの帝王」
四匹目《動き出す運命》
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しそうに笑っていたのだ。だがその5分後隆文はゴキ兄がこの場所に案内した理由とえらく楽しそうにしていた理由を思い知る。何故なら隆文が外で何も知らずに待っていた時、実は中ではフェイトが買い物をしていたのだ。そして買い物を終えたフェイトがコンビニを出た時、2人の目が丁度あった。隆文もフェイトも互いを認識した瞬間見つめ合いながら固まる。

【ゴキ兄どういう事!? なんであの女がここいるの!? と言うよりどうして隆文お兄ちゃんをあの女の所に案内したの!? むぅぅ、むぅぅ、むぅぅ!! キーッ! 何見つめ合ってるの!? むぅぅ、むぅぅ、むぅぅ】

【まぁ〜落ち着いて聞きや花? 隆文にも春が来たんやで? 背中押してやらな? 】

【それによって私の春が過ぎるよ!? 】
【じゃかしー! どっちにしたってお前と隆文はくっつきようがないやろうが!? いい加減諦めろや! 】

【うわぁぁぁぁん、ゴキ兄のばがぁぁぁ】

「隆文……だよね? また……会えた」

「う、うん……テスタロッサ、さん」

2人はしばらく見つめ合っていたがフェイトが話を切り出した事で2人の時間は動き出す。相変わらず花は【むぅぅむぅぅ】と唸っているが、2人には関係のない事。何故ならもう2人の空間は独自の空間が出来上がっており、そこへは誰も介入できない。分かりやすく言えば甘ったるい雰囲気であろうか。今まさに恋が始まりそうな、そんな空気だ。
しかしいつまでもここにはいられない。2人は近くの公園へと移動した。勿論、花とゴキ兄も後をつけて同行する。だがフェイトはそれには気づいていない。

「あ、あの……テスタロッサ、さん? 」
「いいよフェイトで。私はもう隆文って呼んでるし……ダメ……かな? 」

「そ、そそそそんな事……ない……よ? その……フェイト、ちゃん? 」

「ふふふ、まだぎこちないよ? 」
「う、うん。そうだね、あはは」

【甘い……甘過ぎるでぇ〜? くぅ〜羨ましいで隆文? 俺も恋したい……よし! 花? 俺となんてどうや? 】
【寝言は寝て言え、中年ゴキブリ!? ゴキ兄の所為でぇぇ。隆文お兄ちゃんが、隆文お兄ちゃんがぁぁぁ】

【中年……ゴキブリ……フ、フフフ……俺はどうせ誰にも愛されない中年のGさ。泣かない…泣かないぞ? 俺は孤独な一匹虫さぁぁ……うわぁぁぁぁあああああああああああ!! 】

【ケッ! いい歳して泣くなや】

この世の中、G達にもモテるモテないという概念が存在する。その中でもゴキ兄はもう人間の歳にして30後半。だからこそゴキ兄はモテない。理由は簡単だ。ここまで生きてるGは中々いない。つまりゴキ兄はいきおくれなのだ。周りは若い子ばかり。花にしたって、身体は普通のGと同じだが歳は隆文よりも下。花が隆文をお兄ちゃんと呼んでいるのは
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