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59第四章ラグナロク
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あの日私は何を考えていたのだろう。少しレベルが上がった、もう安全マージンは大丈夫、そんな理由なら行かなかったらよかった。黒の剣士じゃあるまいし最前線でソロなんてやめておけばよかった。案の定モンスターに囲まれHPもレッドまで減った。でも私は忘れない絶望にさした一筋の光を。私はそれを追いかけてここまで来た。
別世界での戦いを終えたリュウヤたちはALOに戻ってきていた。それぞれ激しい激闘を繰り広げたばかりで全員が疲れはてている。
「とりあえず今日は解散だな一旦アルンに戻るか……」
そういってそれぞれアルンに向かおうとした時あることに気づく。全員にメッセージが届いていた。しかも領主からだ。領主は自分の種族を選んでいるプレイヤーに対してフレンド登録してなくてもメッセージを送ることができる。キリト達に届いていたのはその領主からのメッセージで内容はすぐにアルンに集合するようにとのことだった。
「急ぎの用が出来た先に行く」
そう言うとリュウヤは羽を広げるととんでもない早さでアルンに向かって飛んでいった。
「相変わらず彼は冷静なのかせっかちなのか分からないね」
声がした方に振り返るとキリトは絶句した。その男は全身を深紅の鎧に身を包み大きな盾を持っている。
「久しぶりだねキリト」
「ヒースクリフ?!」
アルンにある世界樹、そのなかは色んなイベントに使われている。現在そこにいるのはサクヤ、アリシャ、モーティマーを含めた各種族の長が揃っていた。プーカのセブン、レプラコーンのケンザキ、ウェンディーネのソラ、インプのダンド、スプリガンのフィオン、ノームのヨリヤなどそれぞれ名のある者達だ。
「遅れて申し訳ありません」
「謝ることはないそれにモーティマー殿が君を呼んだのだからな」
「それでは始めますか……ラグナロク対策会議を」
先程別世界で聞いたラグナロクの名前が上がり驚くリュウヤ。どうやら現在ALOに緊急イベントが発生しているようだ。
「緊急イベントラグナロクについて現段階でわかっているのは大量のモンスターがアルンに向かって進行、それを止めるというものです。また、時間制ではなく互いの大将が勝敗の基準のようです」
「まずは大将を決める必要があるな誰か適任なものはいるか?」
サクヤの言葉に反応し手を上げたのはウェンディーネのソラだ。
「スプリガンには確か物凄く強いプレイヤーがいましたね?彼はどうでしょう負けてはならないというならいいと思いますが」
「確かキリトっていったよね彼強いしいいんじゃないかな?」
ソラの言葉を肯定するセブン。
「確かにいいと思うけどキリト君あんまり種族に感心持ってないからなぁ……」
「それは言えてるなまだフィオンも会ったことないんだったな」
キリトの名前が上がるがすぐに向いてないと却下される。その後も名前を上げるが
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