1部分:第一話
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秦王をですか」
「はい」
丹は答えた。その目には炎が宿っていた。
「む」
田光はその炎に気付いた。それは憎悪に燃える炎であった。
(これはまずいかも知れぬ)
その憎悪の炎を見て思った。それは極めて危険な光であった。
今彼はあきらかに私怨で語っていた。その炎が何よりの証拠である。
そうとなれば彼は決して諦めまい。ましてや今その私怨に気付いていない。彼はあくまで自分が国の為に動いていると確信しているのだ。
(これも運命か)
彼は内心大きく息を吐いた。
(それでは仕方ない)
諦めた。諦観を胸に抱きそれから丹に語った。
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