暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
96話:件の少女は意外とアクティブ
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いますし、被害を大きくする訳には…!」
「あ〜はいはい、分かった分かった、了解しました。取りあえず中を手分けして探すしかないな。俺とシグナムとシスター・シャッハで中を、なのはは中庭の方を見てくれるか?」
「了解」
俺の指示に敬礼を返すなのは。同じようにシグナムも敬礼をして、シャッハと共に医療院の中へ。その後に続くように俺となのはが医療院へと足を向けた。
「さてさて…何処にいらっしゃいますかね〜」
件の少女は目が覚めてからの時間が浅い。外に出れないこの状況で、隠れる場所は数少ない筈だ。
普通に探せば見つかる―――と思っていたのだが、意外にかくれんぼが得意らしい。半分近くを探したが、見つからなかった。
反対側の捜索をしていたシグナム達も、見つからなかったらしい。取りあえず一回下に降りてなのはと一緒に探すとするか。
そう決めた俺は早速中庭の方へ降りて行くと、丁度なのはが件の少女を見つけたようだ。タイルでできた中庭の通路に二人が向かい合っていた。
近寄って行くなのはを見て、任せた方がいいだろうと判断した瞬間―――
「ッ…!(殺気!?)」
それを感じた方へ視線を向けると、そこにはデバイスらしき物を前に掲げるシスター・シャッハの姿がいた。
おいおい、ガキ相手にムキになり過ぎだろ! と思いながら、すぐに歩く≠ゥら走る≠ヨと動きを変える。しかしその瞬間にはオレンジ色の光が窓から飛び出し、宙を舞った。彼女お得意の跳躍系魔法≠セ。
速度と直線の角度から言って、着地点はおそらくなのはの前。ギリギリだが…何とか届く!
足を中心に肉体強化の魔法を施し、シスター・シャッハの着地点である場所へと向かって一気に飛び出した。
結果、予想通りなのはと件の少女との間に着地したシスター・シャッハ。しかし着地直後に俺が彼女をタックルするように飛び出していた為、彼女に覆いかぶさるように抱き着きにかかる。
だがここで不運なことが。いつも通りやろうとした俺だったが、トリスを巻いていなかった所為か出力の下限を間違えてしまった。
つまりは…勢いを付け過ぎてしまって、
「うおおぉぉおぉおおぉぉ!?」
「キャアアアァァァァァァ!?」
そのままゴロゴロと転がって行き、通路わきにある草むらへと突っ込んでしまったのだ。
勿論、俺は咄嗟に彼女を庇うように抱き直し、彼女に怪我がないようにした。
しかしだからと言って勢いが止まる訳でもなく。草むらに突っ込んで、2・3回程回ってようやく勢いが止まった。
俺はすぐに抱きかかえる腕を解いて、上半身を起こす。シスター・シャッハもすぐさま立ち上がり、俺を見下ろすような格好になって口を開いた。
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