―見えない地平―
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ターが控えている。
「さらに魔法カード《大嵐》を発動!」
「なにっ……!」
ペンデュラム召喚か――と考えていた亮の眼前に示されたのは、フィールドの全ての魔法・罠カードを破壊する《大嵐》。遊矢のフィールドにあるのは《凡骨の意地》のみだが、亮のフィールドには《ブラック・ガーデン》に一枚の伏せカード――さらに、サイバー・ダークが装備したモンスターがある。
モンスターと言えども装備魔法として扱われている以上、《大嵐》の破壊対象からは逃れられない。サイバー・ダークに装備されていた《ハウンド・ドラゴン》たちが破壊されていき、ただの低火力を晒してしまう。
「そうか……装備カードはお前の十八番だったな」
「…………俺はスケール2の《イグナイト・マスケット》と、スケール7の《イグナイト・マグナム》で、ペンデュラムスケールをセッティング!」
亮の戦線を支えていたカードたちが破壊されてしまった瞬間、亮が何かを懐かしむかのような表情を見せた。そういえば自分にとってのキーカードが《サイバー・ドラゴン》だったように、遊矢は装備カードを巧みに操るデュエリストだったと。機械戦士やシンクロの影に隠れがちだが、遊矢のデッキにはなくてはならない存在だった――という、亮の言葉を無視しながら、遊矢は再びペンデュラムスケールをセットする。
「集いし騎士たちよ! 今、革命の炎とともに現れ出でよ! ペンデュラム召喚!」
二体のイグナイトモンスターたちが発する光の柱と、ただ天空に浮かぶ魔法陣。そこからエクストラデッキに待機していたイグナイトモンスターたちが次々に現れると、遊矢のフィールドは一瞬でモンスターで埋まる。
「《イグナイト・イーグル》! 《イグナイト・ドラグノフ》! 《イグナイト・キャリバー》! 《イグナイト・ライオット》!」
先のターンに召喚されていた《スピリチューアル・ウィスパー》を入れて、五体のモンスターが一瞬で遊矢のフィールドに集結する。これこそがペンデュラム召喚の真骨頂、いくら破壊されようが蘇り、その力を一瞬で集結させるのだ。
――そして、その力が亮に牙を向く。
「バトル! 《イグナイト・ライオット》で、《サイバー・ダーク・ホーン》に攻撃!」
まずは守備表示の《サイバー・ダーク・ホーン》が破壊され、伏せカードも先の《大嵐》で破壊された亮には防ぎようがない。今回は守備表示にしていたためダメージはないが、残り二回の攻撃とダイレクトアタックはそうはいかない。
「さらに《イグナイト・イーグル》で《サイバー・ダーク・キール》に攻撃!」
「ぐっ!」
亮LP3500→2300
さらに《サイバー・ダーク・ホーン》以外のモンスターは、《ブラック・ガーデン》によりその攻撃力を半減して
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