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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―見えない地平―
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の通り、今の遊矢のデッキを占める《イグナイト》モンスターたちは、ほぼ全て通常モンスター。よって《凡骨の意地》の発動トリガーとなると、遊矢は労せずして二枚のペンデュラムモンスターを手札に加える。
「俺はスケール2の《イグナイト・キャリバー》と、スケール7の《イグナイト・ドラグノフ》で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

 ならば行われるべきは、ペンデュラムスケールのセッティング。《凡骨の意地》によってドローされた二枚のイグナイトモンスターにより、遊矢はレベル3から6のモンスターが同時に召喚可能となる。

「ペンデュラム召喚! 現れろ、イグナイトモンスター!」

 手札とエクストラデッキ、それぞれ一枚ずつイグナイトモンスターがペンデュラム召喚される。しかし《サイバー・ダーク・キール》の攻撃力には適わないのか、召喚された《イグナイト・ライオット》と《イグナイト・イーグル》のどちらもが守備表示での登場だった。

 ――そして魔法陣から現れた二体のモンスターに、魔界の薔薇が絡みついた。

「《ブラック・ガーデン》の効果を発動。モンスターが現れた時、そのモンスターの攻撃力を半分にする」

「……!」

 召喚された二体のイグナイトモンスターが茨に絡め取られ、養分を吸収するようにその攻撃力を吸収する。召喚するだけで上級モンスターほどの攻撃力を持つ《サイバー・ダーク》を相手に、召喚したモンスターの攻撃力を半分にする、というのは単純にどうしようもない効果だ。

 しかし今回は守備表示での召喚のため、幸いなことに影響はない。効果を知れただけでも助かったと考えた遊矢の前に、《ブラック・ガーデン》の蕾が亮のフィールドに花を咲かせた。

「さらにこちらのフィールドに、ローズトークンを特殊召喚する」

 モンスターの養分を吸い、花を咲かせる魔界の花園――そう異名を取る《ブラック・ガーデン》の通り、亮のフィールドにモンスタートークンという花を咲かせる。攻撃力は僅か800程度のモンスターではあるが、攻撃力が半分となった今では十分な脅威。

「……カードを一枚伏せ、ターンエンド

「俺のターン、ドロー」

 サイバー・ダークの前に早くも防戦一方な遊矢を追いつめるように、亮はただ淡々とカードを引くと、迷わずにさらなる一手を繰り出した。

「俺は《サイバー・ダーク・ホーン》を召喚する」

 既にフィールドにいる《サイバー・ダーク・キール》に引き続き、新たなサイバー・ダークがフィールドに召喚される。まずは共通効果たる墓地のドラゴン族の装備……より早く、魔界の花園が養分を得ようとその身体を捕縛する。

「《ブラック・ガーデン》は俺のフィールドにも適応される。よって、相手フィールドに《ローズトークン》を特殊召喚する」

 フィ
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