―見えない地平―
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ドを二枚伏せ、ターンを終了する!」
「俺のターン、ドロー!」
……だが、進化を求める闇のカードならば、既に遊矢の手の中にもある。
「このカードは、墓地のモンスターを全てデッキに戻すことで特殊召喚出来る!」
「来るか……!」
遊矢が翳したカードから力が溢れ出していく。墓地のモンスターの力を奪い――とは言っても《リトマスの死の剣士》しか存在しないが――遂に、神の力を持ったモンスターが生け贄を求め降臨する。
「《究極封印神エクゾディオス》!」
雷鳴轟く地鳴りとともに、遂に《究極封印神エクゾディオス》がフィールドに現れる。しかし、力をまるで制御出来ていないように、怒りの雷撃を四方八方にまき散らしていく。
その雷撃の標的には、もちろんデュエルをしている両者プレイヤーも含まれていた。
「くっ……!」
「さらに《イグナイト・マグナム》のペンデュラム効果を発動! ペンデュラムゾーンのカードを破壊し、デッキから炎属性・戦士族モンスターを手札に加える!」
亮と揃って雷撃を避けながらも、遊矢はターンを進めていく。エドとデュエルをした際よりもエクゾディオスのコントロールは出来ておらず、地割れや雷撃の天変地異が夜の異世界を侵略していく。
「さらに魔法カード《蜘蛛の糸》を発動! 相手が前のターンに発動したカードを、手札に加えることが出来る! そして、そのまま発動!」
相手プレイヤーが使ったカードを奪う、という効果を持った魔法カード《蜘蛛の糸》。亮が先程のターンで使ったカードと言えば、遊矢のデッキでは使えない《サイバー・ダーク・インパクト》に――《未来破壊》。
「俺は手札の枚数、四枚のカードを墓地に送り、フィールド魔法《神縛りの塚》を発動する!」
遊矢の手札は、先にサーチされたカードも含めて四枚。それらのカードをデッキから引き抜いた後、フィールド魔法《神縛りの塚》を発動する。現れた祭壇から伸びた鎖がエクゾディオスを捕らえ、そうしてようやくエクゾディオスの暴走は収まった。
「ふぅ……そして、エクゾディオスは墓地の通常モンスターの数だけ、その攻撃力を1000ポイントアップする!」
特殊召喚する際に墓地のモンスターを全て墓地に戻してしまうため、エクゾディオスの攻撃力はどう足掻いても最初は0。その為に亮の墓地から《未来破壊》のカードを奪っていた。
「亮。お前が地獄に近づかないと、見えない地平があるっていうなら……その地平は、俺にはもう見えている!」
デッキから引き抜いていた四枚のカードを掲げた後、そのカードたちの居場所である墓地へと送る。そこから祭壇を通してエクゾディオスの力となり、その攻撃力は何枚通常モンスターを墓地に送れたか、により決定する。
「よって、《
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