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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―見えない地平―
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舞い戻る。しかし無事という訳ではなく、その身体は半透明な上に至る所がボロボロだった。唯一無事と言えるのが、《サイバー・ダーク・ホーン》なら角、《サイバー・ダーク・エッジ》なら爪、というように、自身の名を冠しているパーツのみ。

「このカードの効果により、墓地のサイバー・ダーク三種を除外することで、融合召喚を可能とする!」

「三体……融合……!」

 カイザー亮が操る三体融合――もちろん『あのモンスター』が出て来る訳ではないだろうが、嫌でもソレを連想させられてしまう。それに間違いなく分かることは、今から現れるのはかのモンスターに比類するほどのモンスターだということ……!

「出でよ! 《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》!」

 《サイバー・ダーク・エッジ》、《サイバー・ダーク・ホーン》、《サイバー・ダーク・キール》。三種のサイバー・ダークがバラバラに分裂すると、一番本体に損傷が少なかった《サイバー・ダーク・キール》をメインにし、そこに他のサイバー・ダークの主兵装たる爪や角が装着されていく。最後に壊れかけのパーツだろうとなんだろうと吸収していき、裏サイバー流の切り札に相応しいモンスター――《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》として転生する。

「《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》が融合召喚に成功した時、墓地からドラゴン族モンスター一体を装備し、その攻撃力を得る。俺が装備するのは、《ダーク・アームド・ドラゴン》!」

 その効果は融合素材となった下級サイバー・ダークたちの上位互換であり、レベル3以下という限定がなくなった為に、墓地からレベル7である《ダーク・アームド・ドラゴン》を装備する。《未来破壊》で送られていたのだろう、そのモンスターの攻撃力を得るのはもちろんのこと、まだ終わりを告げることはない。

 ――サイバー・ダークは進化を求め続ける。

「さらに《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》は、墓地のモンスターの数だけ、その攻撃力をアップする」

 亮の墓地には《未来破壊》によりモンスターたちが蠢いている。よって、その攻撃力は――4800。元々の攻撃力が1000とは思えない数値にまで成長する。

「バトル。《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》で、《イグナイト・キャリバー》を攻撃! フル・ダークネス・バースト!」

「リバースカード、《ガード・ブロック》を――ッ!」

 何とかその攻撃を遊矢は伏せていた《ガード・ブロック》で防ぐが、戦闘ダメージは防げても衝撃までは防ぐことは出来ない。サイバー・ダーク・ドラゴンから放たれた光弾は、《イグナイト・キャリバー》を一瞬にして燃やし尽くした後、衝撃波として遊矢を襲う。《ガード・ブロック》の壁が無くては、その風圧で吹き飛ばされていたかも知れない。

「カー
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