マブラヴ
1003話
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なるのを考えるとある程度は許容範囲内なんだろう。でなければマブラヴ世界での取引とかは、とてもではないが出来ないし。
寧ろマブラヴ世界での取引を考えると、ホワイトスター内はずっと安心だろう。
もし以前のように空間に直接門を作ってどこぞの世界が侵略してきたとしても、余程の事がない限りは量産型Wで対処可能だし、メギロートやイルメヤもある程度の距離ごとに隠されるようにだが配備されている。
普通の世界であればギャングやらスラムやらといった犯罪の温床もあるんだろうが……幸いここはホワイトスターの中であり、ゲートを使ってしか入ってくる事は出来ない。そうである以上、そういう勢力がホワイトスターに入ってくる事はまず出来ないだろう。
まぁ、比較的自由に行き来出来るギアス世界、SEED世界、マクロス世界からは色々と裏技を使って入り込もうとした奴らもいたが……量産型Wに目を付けられ、何らかの動きを起こした瞬間に捕獲されてそれぞれの世界に送還されている。
結局は門世界の件は特に何か影響を与える事もなく、今もホワイトスターは変わらずに隆盛を極めている訳だ。
そんな風にホワイトスターの中を見ながら歩いていると、不意に見覚えのある店が目に入る。
超包子。四葉がやっている店だ。
既に午後になっている事もあり、客の姿は殆どない。
少し腹も減ったし……ちょっと食べていくか。
そう判断して、店の中に入ると……
「おい」
思わず呟く。
まず店の中。客の数は満杯という程でもなければ、ガラガラという訳でもない。程々の人数だ。
だが俺が思わず声を上げたのは、当然それが理由ではない。
視線の先……超包子の衣装に身を包み、手には中華まんと麻婆豆腐を持った神楽坂の姿があったからだ。
その神楽坂は、俺の姿を見るとあちゃあ、とでもいうように顔を顰める。
どこからどう見てもウェイトレス以外の何ものでもなかった。
それを見て、思うところはたった1つ。
「……そうか。やっぱりバカレッドでは大学の授業についていけなかったのか……」
「ちょっ、違っ!」
「シャドウミラーに入るんなら、せめて俺に話を通すくらいはして欲しかったんだけどな。あやか経由でエザリア辺りにでも話を持っていったのか? にしても、まさか3ヶ月も経たずに大学を退学するなんてな……」
俺が口を開けば開く程に、超包子の中にいる客から神楽坂へと哀れみの視線が向けられていく。
それに気が付いたのだろう。神楽坂は顔を真っ赤にしながらうーうーと唸り……
――アスナさんにはバイトをして貰っているんですよ、アクセル君――
厨房から姿を現した四葉がそう告げてくる。
同時に、店の中にいた客からの哀れみの視線が消えていく。
「ううっ、五月ちゃん……ありがとう
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