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転生とらぶる
マブラヴ
1003話
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高いレベルにあるってのは事実だしな。俺からは特に何も言わないよ。精々頑張ってくれ」
『ええ。……彼等も、その辺を分かってくれるといいのですが』

 そんな風に会話をしていると、不意に映像モニタの向こう側で何やら忙しそうにしている声が聞こえてくる。
 同時に何か慌てたような恭子の表情を見れば、何らかのトラブル……あるいは用事が出来たのは確実だろう。

『恭子様、そろそろ時間が……』
『分かったわ。すぐに出るから、そちらの方でも準備をしておいて頂戴』
『はい。では準備に取り掛かります。恭子様の方もお願い致します』

 そんな会話が聞こえてきた事を考えると、どこかに出掛ける用事でもあったのか?
 そこで崇継から俺に関しての連絡が回ってきて、しょうがなく引き受けたってところか。
 全く、崇継も俺と恭子をくっつけようと狙っているらしいのはいいんだが、せめて相手の都合とかも考えればいいのにな。

「悪い、どこかに出掛けるところだったのか?」
『え? あ、はい。ちょっと国連軍と例の計画の件で……』

 例の計画……オルタネイティヴ4か。そう言えば、あれってどうなったんだろうな?
 BETAに対してはかなり有利に戦況を進めているし……いや、それでも分かっている事は少ない。そうなると、相手の生態とかそういうのを理解する為に諜報活動は必要なのか。

「そうか、忙しいところで迷惑を掛けたな。俺の方の用件はそれで済んだ。じゃあそっちも頑張ってくれ」
『あ、はい。その……今日は色々と忙しかったのであまりお話しが出来ませんでしたが、今度ゆっくりとお話し出来るようにしたいですね』
「そうだな。とにかく、今は日本の方も重慶ハイヴの件で忙しいんだろ? そっちに集中してくれ」
『はい。……全く、崇継さんの馬鹿。タイミングが悪いんだから』

 そう告げ、通信が切れる。
 ……最後の一言は独り言だったのか? それとも俺に独り言を聞かせる為だったのか?
 そんな風に思いつつも、その場を後にする。
 向かうべきは交流区画。
 基本的に今は急ぎでやるべき事がある訳じゃないし、何をするにしても今は中途半端な時間だ。プロミネンス計画にしても、基本的に動くのは技術班や実働班の一部だしな。
 さすがにプロミネンス計画でニーズヘッグを使う訳にもいかないだろう。いや、寧ろサラマンダーでもちょっとやりすぎと言える。
 影のゲートを使い、人に見つからない場所から姿を現す。
 そのまま表通りの方へと向かって歩いて行くと、まず見えてきたのは大勢の人。
 こうして見る限りだと、門世界の襲撃でホワイトスターに訪れる人が減ったという事はないらしい。
 すぐに対応したのが功を奏した。そう思いたいところだ。
 もっとも多少不安があったとしても、それは自分達の利益に
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