次なる一手
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トニー……っ!!」
ブルーよりも早く倒せればいいだけだと、グラトニーは吸引と噴出を行う部位をグバッと開き、エネルギーとなる空気を溜め込み始める。
しかし、今度は彼女が真横に跳ぶ番だった。
ブルーからの跳び蹴りが来たのだ。
「なんで邪魔するのよ……あんたは乳があるからいいじゃない……でも乳の無い者はどうなるの!? 苦しみを知らないあんたなんかに、乳を語ってほしくは無いわ!!」
「……は?」
どうも色々と(ブルーにとっては)信じがたい事実を突き付けられ、思考がぶっ飛び混乱している様子。
傍を通り抜けただけなのに、敵視されて乳が云々言われれば、グラトニーが目を丸くするのも頷ける。
「我慢なんて出来る訳が無い……乳のでかい奴は敵よ!! つまりグラトニー! あんたも敵なのよ!」
「どんな理屈だよ!?」
「……はぁ」
グラトニーとしては「やってらんねぇ」という意味で吐いた溜息だろうが、妙なテンションとなっているテイルブルーは、それを違った意味でとらえた。
「なによその溜息っ―――『これだから乳の無い奴は』……ですって!?」
「……にゅ?」
もう付いていけないのか素っ頓狂な声しか出ないグラトニー。
置いてけ掘りをくらったブルギルディは、(変態なのに)戦士としての誇りから逃げる事も出来ず立ち尽くす。
テイルレッドは、とりあえず見ている場合じゃないと、テイルブルーはグラトニーに任せて戦闘員を片付けに行く。
そして……余りにも理不尽なバトルが勃発した。
「うおおおおおおっ!!」
「……」
テイルブルーの連携パンチは、身長の差からか碌に狙いがつけられず、より頭を下げられたり懐に入られ無効化される。
ならばと足払いの要領で眼下の敵を狙うのだが、普通なら死角から跳ね上がってくる攻撃も、グラトニーからすれば普通に迫るキックでしかなく、これもまた余裕を持って右手添えのバック転で避けられた。
「これ見よがしにぃッ……!!」
どうも先程の動作で彼女のおっぱいが激しく揺れたか、いつの間にか集まっていたギャラリー(の主に男)は大歓声を上げ、ブルーは親の仇でも見ているかのような目つきでグラトニーを睨めつける。
ブルギルディは貧乳を求めるものだからか、少し不快感をあらわにしていた。
「私だって揺らしたいのよ!! アイツが求める理想により近づきたいのよ!! 持たざる者に見せつける為にあるのなら、いっそ私が削ぎ落おとす!!」
「……ツインテールで十分だと―――あ」
違う、とグラトニーは口を途中で噤む。
確かにツインテール属性でいえば、ブルーの方が圧倒的に上。
しかし|属性力《エレメーラ
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