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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
44 赤き断罪者
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はWAXAへの反逆行為となるでしょう。しかし今のWAXAはまともに動かない。その状況ではシドウ、あなた1人だけでも正しい行動をとらなければ多くの犠牲が出ます。多くの人命が失われていくかもしれないのに何もできないならば…私には存在意義がありません』
「……」

『それにあなたの命も…私と電波変換を続けることは確かにあなたの寿命を縮めることになりかねません。だがもし電波変換せずに立ち向かえば、いくらあなたでも一瞬で命を失ってしまう。私と電波変換すれば、寿命を縮めても今は生きられる。私が守らねばならないのは市民の命だけではありません。あなたの命も…例外ではありません』

「…ありがとう」

アシッドは初めて自分の意志で決断を下した。
今までは正しい命令を与えられ続け、考える必要も無く、それに従うだけの操り人形に過ぎなかった。
シドウも何処かアシッドにロボットのような冷たさを抱いていた部分があった。
電磁波という目に見えない不確かな肉体に吹き込まれた命、そしてプログラムされた感情で構成された生きたロボット。
命令をこなすだけの機械。
だが今は違った。
アシッドは今のWAXAのやっていることは間違っていると判断した上、自分がWAXAを裏切ることに抵抗を抱きつつも、正しいと判断したことに自信を持って行動する
1つの意思を持った命として存在している。
シドウは顔には出さないが嬉しかった。

『では、行きましょう』
「行く?何処へ?」
『?ここへ来たのはドクターの指示でしょう?』
「あぁ。ここに行けと。これを渡してな」

シドウはポケットからヨイリーが投げ渡してきた電子キーを見せる。
アシッドはそれを見ると自分の仮説が当たっていることを確信し、壁の方へ向かう。

『ここにはドクターやその関係者たちが我々の新しい装備として極秘裏に開発した機動ビークルが隠されているのです』
「機動ビークル?まさか…」
『そうです。先程、スターダストが使用したのと同じく、妨害電波内でも使用できる高速移動用ビークル。サテライト・チェイサーのように一般捜査員の為に作られたものではなく、常人を遥かに越えたアシッド・エースの為に作られた最新型です』
「…そんなものが作られてたなんて…言ってくれれば良かったのに」

『御覧ください。HONDA・VFR1200F、またの名を…『エース・パニッシャー』…』

シドウの目の前が一瞬で明るくなった。
そして次の瞬間、その美しいフォルムに心を奪われる。

「…わぉ」

そこには1台の1台の鉄馬がシドウ=アシッド・エースが訪れる瞬間を待っていた。
白のボディに真紅のラインが象徴的なスポーツツアラースタイルマシン。
『HONDA・VFR1200F』をベースにフロント部はアシッド・エースのフェイ
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