中学生は思春期だから
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くさん注文してくれて、血をあげてもいいって時に、だよ」
「そんなのでいいの?」
「体調が悪くなったら困るだろう?」
「そりゃ、そうだけど・・・」
私にまかせられても、そんなの、いつ言い出せばいいのかわかんないよ。
「裏子サマに注文したときは裏子サマに吸わせろよっ!」
血液を代金にするのはいいんだけど、
裏子に注文するのはちょっと、いやカナリ遠慮したい・・・・・・・
「アホやな、裏子は。料理で飛白に勝てるわけあらへんや ぐへっ!」
裏子の投げたナイフがオーナーの頭に突き刺さってる。
「だ、大丈夫なの?刺さってるんだけど…」
「大丈夫だよ。ああ見えてオーナーは結構頑丈にできてるからね」
「フンっ!香澄もアタシのゲテモノ料理を味わったら考えが変わるんだからねっ」
ぷいっと裏子はそっぽ向いてむくれる。
ゲテモノ料理、名前だけで注文する気が失せるんだけどそれでいいの…?
「あのさ、飛白は吸血鬼、ヴァンパイアだよね?」
いかにも外国の血が流れてますって見た目だし、血を糧にするなら多分合ってるはず。
裏子とんごー、特にんごーは何食べてるのかわかんないけど。
裏子は見た目東洋人だけど、ちょっとだけ外国の訛りがある。
なんとなくそれぞれの種族(?)が気になって聞いてみた。
「そうだよ。裏子ちゃんはキョンシー」
「キョンシー言うな!」
キョンシーって中国のあやかしだっけ?
吸血鬼っていうより、コミカルに聞こえるのはなんでだろう?
そっか、キョンシーも血液が糧なんだね。
「じゃあ二人は元人間なの?」
血を吸われて、なんやかんやしたら人間から吸血鬼になるんだよね。
・・・・よく知らないけど。 ん? じゃあ最初の一人は誰?? んん?
「ヴァンパイア同士が結ばれて生まれる生粋のヴァンパイアもいるけど、
僕は元人間だよ」
へーそういう人もいるのかー。ヴァンパイアでも結婚するんだ。
「ロードヴァンパイアっちゅうやつやな」
「そういう呼び方するんだ。人間とのハーフとかもいたりする?」
「ヴァンピールのことかい?」
「ヴァンピール?」
初めて聞く言葉だ。人間とのハーフはヴァンピールっていうんだね。
「どちらの血を濃く受け継ぐかで個体差の激しい種族だね」
「ほとんど人間とか、ほとんどヴァンパイア、みたいな人もいるの?」
「まあね」
「裏子は?」
「アタシも元人間だよ。まぁこの体になる前の記憶はないけど」
記憶がない?人間だった頃の?首をかしげると
「ずいぶん前のことだけどさ、
アタシは一回死んだのを術を使って蘇らされたみたいでさ」
何気なくサラっと言ってるけど、すごいことだよね、人間にそんなことできるの?
っていうか死ん
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