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BloodTeaHOUSE
中学生は思春期だから
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「おっす、ってなんでお前が一緒なんだよ!!」

私と一緒に入ってきた飛白に一瞬驚いたように目を見開いて、怒り出した。
私にもジトっとした目つきで詰め寄ってきて、

「そういえば…お前!あれほどアイツには気をつけろって言ったのに、
 なんで血なんか吸わせるんだよ!これもなんかの企みだろ!簡単に騙されんな!!」

ツケツケときつい口調で叱られてしまった。


っていうか、わたし騙されてるの!?

「だ、騙されたらどうなるの?」

騙されるってあれだよね。結婚サギとか・・・ん?んん? 私まだ結婚できないよね?

「そんなの、お持ち帰りされて遊ばれて飽きたらポイッだよ!ポイッ!」
「えええええ〜〜〜」

騙されるってそっち!? ん〜・・・ん?

でも、飛白なら騙さなくても選り取りみどり、な気がする。
街とか歩いてたら声かける方じゃなくて、かけられる方、みたいな感じ・・・?

「間違ってはないけど、今日は偶然で他意はないよ、裏子ちゃん」
「うそつくなっ!お前が下心もなしに誰かに近づくわけがない無いだろ!」

どうやら裏子の飛白に対する信用は−《マイナス》にメーターが振り切ってるみたいね。
いったい何があればそんなことになるんだろう・・・・・

「下心ならもちろんあるさ。
 香澄ちゃんがなるべくたくさんお店に来てくれるようにっていうのがね。
 でも裏子ちゃんだってこの娘にたくさん来てもらうってのには賛成できるだろう?」
「ほかにもっと隠してるやましいことが絶っっっ対あるはずだっ!」
「店に来る香澄ちゃんを口説くとか、そんなことかい?」

何を想像しているのかわかんないんだけど、飛白がポッと頬を染める。

「やっぱりそれかっ!いい加減にしろ、この変態!
 聞いただろっ香澄!コイツはこういうヤツなんだから絶対気を許すなよ!」
「う、うん・・・わかったと思う?」

裏子に気圧されながら、頷くと、

「魅力的な女の子をほうっておく方が失礼だと思うね。どうだい、僕と今夜…」
「ダマレ変態!」

ギャーギャー騒ぐ裏子を横目に、手前から2番目のカウンター席に座る。
この席が3人からの距離がちょうどいい気がするんだよね。

「ミルクオンザストロベリーコンフィチュールをどうぞ」

氷を浮かべたミルクの上に苺のジャムかかかってる。
ストローでくるくるかき混ぜると、ピンク色になって可愛い。一口飲んで感動

「わ、おいしい〜」

両親が元気だった頃、
苺の季節が来るとおやつに、砂糖と牛乳をかけた苺を潰しながら食べた。
あの味にそっくりな、やさしい味。

「飛白、今日は血を吸う?」
「ジュース1杯で?」
「えっと、じゃあどのくらいでお会計したらいいのかな?」
「君がた
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