第二十二話 大庭少佐!作者はスキーで骨折しかけた経験あり!!その十二
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「私の様なものに」
「いえ、我々こそがです」
「むしろです」
それこそというのだ。
「少佐をお祝いしたい」
「その時はですじゃ」
「酒を用意しておきます」
「馳走も」
彼等が用意出来る限りでの最高のものをというのだ。
「ですから戦いを終えられたら」
「またこちらに戻って来て下され」
「お待ちしております」
「少佐のご帰還を」
「では」
大庭は老人達の言葉と心に落涙しそうになったがそれは堪えてだった。そのうえで。
六甲に出陣した、そこにあるスキー場では既に観衆もいてそれに例の二人もいた。
「例のって何だよ!」
「それが主役に使う表現か!」
そしていつも通り扱いには五月蝿い。
「当たり前だ、俺達を普通の作品の主役と思うな!」
「俺達は行動する主役なんだよ!」
行動する保守ではなくだ。
「言いたいことは言うぜ!」
「やりたいことはするぜ!」
「だから作者にも抗議してやる!」
「例のじゃなく最高に強くて格好よくて美形で女の子にモテモテで頭脳明晰だ!」
「この言葉前につけろ!」
「俺達の紹介にはな!」
「うわっ、さむっ」
その二人の作者への抗議を聞いてだ、観衆の一人の神戸在住の女子高生松浦さん
(モブです)さんが軽蔑する目で言った。
「こいつ等センスなさ過ぎや」
「ほんまやな、何やその格好ええとか」
「強いとかな」
松浦さんの周りの彼女の友人達も軽蔑する目で言う。
「ないわ」
「引くわ、ちょっと」
「こいつ等センスなさ過ぎ」
「寒いにも程あるわ」
「北の将軍様みたいな言葉やな」
「それに近いで、どっちかっていうと」
こう二人を横目で見つつ二人に聞こえる様に言うのだった。
「言葉もセンスないわ」
「そんなんつける方がださいやろ」
「こんな連中彼氏にしたないわ」
「一緒にベッド?冗談ちゃうで」
「ほんま最低やな、こいつ等」
「今回こそ負けんかい」
「うっせえブス共!」
二人は松浦さん達に中指を突き立てて言い返した。
「黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって!」
「いい加減に黙らねえと手前等の髪に噛んだ後のガム付けるぞ!」
「それで自慢の髪大変なことにしてやるぞ!」
「それが嫌なら黙れ!」
「うわ、女の子の髪にガム付けるって」
「やっぱりこいつ等最低やな」
松浦さん達は二人の言葉を受けてその目をさらに引かせた。完全に便器の中の汚物を見るその目になっている。
「そんなことするんか、こいつ等」
「ゴミみたいな奴等やな」
「きたな」
「しかも下衆や」
「こんなのでヒーローって言うんか」
「何処まで図々しいねん」
「だからうっせえつってんだろ!」
再び言い返す二人だった、中指を突き立てたまま。
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