第四十三話
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のは二日前。その内容は最初転送事故と判断された。被害者はリオ・ウェズリー、年齢は六歳。家族の証言から彼らの目の前で消えた事は確認された。
当然管理局の人たちもそれらの専門の人たちを向かわせたわ。魔法の残滓を探し、そこから何処に飛ばされたのか辺りをつける、そう言ったプロのチーム。
しかし、結果は芳しくなかった。魔法の残滓は見つけられず、何処に飛ばされたのか検討も着かない。さらに言えば家族は転送魔法陣を見て無いと証言している。
事ここに来てようやく管理局もロストロギアの疑いを検討し始めて、わたしたちが派遣されたんだけど…
被害者は家族の目の前で、物置にあった異世界産のゲーム機に吸い込まれるように消えたらしい。
そのゲーム機を調べると何故か稼動している状態だったそうよ。
そしてそのプレイされているゲームの名前が」
「グリード・アイランドって訳か」
頷くなのはさん。
「電力の供給も無く稼動して、技術班による干渉も出来ないそうよ。それでわたしたちはユーノ君に無理を言って似たような事件が過去に無かったか、歴史的観点から調べてもらうために無限書庫で調べてもらったんだけど…」
その言葉を引き継いだのはユーノ。
「…結局ほとんど分らなかったよ」
と、少し表情を曇らせる。
なるほど。遅れた理由はそう言った訳ね。
まあ、人命が掛かっているから遅れてきたのもしょうがないかな。
それでもこの会談を設置してくれた二人に好意も覚える。
本来なら抜け出せない所を無理をして抜けてきた事であろう。
「それで、貴方たちはグリード・アイランドを知っているみたいだけど…教えて貰えないかな?行方不明の女の子が出ているの。わたしたちは彼女を助けてあげたい」
どうしたものか。
しかし、ここは交渉だろう。
「条件があります」
「条件?」
「その前に、この件の現段階の責任者と会わせてくれませんか?」
「何で?」
「そっちは情報が欲しい、その少女を助けたい。だけど、俺達はそのゲームをプレイしたいんですよ」
「つまり君達は交換条件つきでこの件に協力してくれると?」
冷静に俺の言葉を分析したユーノさんがそう推察してそうたずね返した。
「なので、現段階の責任者を交えた話し合いがしたいのですが」
そう俺が纏めるとようやく納得がいったのか、なのはさんははやてさんに通信を繋げて事情を簡潔に述べ、俺たちははやてさんの待つ他の会議室へと移動した。
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