第27話 妖精の戦士たち、守護者に挑む
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ALOにログインしたタカトラたちはアルンの宿から出発。全員合流し、アルン中央市街に続く門をくぐろうとした時
「……っ!!」
突然キリトの胸ポケットに居たユイが顔を出した
「ユイ、どうした…?」
「ユイちゃん?」
ユイの突然の行動にキリトとリーファが困惑するが、ユイの一言でその困惑も吹き飛んだ
「ママ…?」
「え……?」
ユイの一言はポツリと小さな呟きだったがキリトを混乱させるには十分だった。そんな混乱しているキリトをよそにユイは叫び続けた
「ママが……ママがいます!」
「ユイ…本当に、ママが……アスナが?」
「間違いありません!ママはこの上にいます!」
ユイの言葉を引き金にキリトは弾丸のようなスピードで遥か上空…世界樹の頂上を目指す勢いでひたすら飛び続けた。
「お兄ちゃん!!」
「おいキリト!!」
タカトラ達の制止の声を振り切り、キリトは飛んだ。
だが次の瞬間、キリトは見えない壁があるかのように世界樹の頂上へ近づくのを阻まれた。
それから5分たってからようやくタカトラたちも辿り着き、キリトを落ち着かせるために説得するが、効果は無かった
「おいキリト、少しは落ち着け。な?」
「落ち着けるわけ無いだろ!アスナは今あの上に居る!なら早く行かなきゃ……!」
声を荒げるキリトだったがそこにソウジが割って入った
「だったら君には、そんな鼻息荒くして闇雲に突っ込んで、状況が進展する当てがあるの?」
「ぐ……!」
少々キツイがソウジの言葉で納得いかない表情だが冷静になったキリトは落ち着いて皆に謝罪した。
「みんな、迷惑かけてゴメン…」
「そう思うなら少しはオレ達を頼れよキリト。そんなにオレ達は頼りないか?」
「うっ……!」
そうやり取りしていると世界樹の頂上から1枚のカードが落ちてきた
「これは…カード?」
何の装飾も施されていないカードを見て疑問を抱くリーファ
「どう見てもこの世界に合わないデザインだな……」
「うん。こんなアイテム私も見た事無い……」
目の前のカードに違和感を覚えるタカトラとリーファ。クリックしてもアイテムならば必ず出るはずのポップアップウィンドウが表示されない。その時ユイがカードの端っこに触れた瞬間、驚いた表情で叫んだ
「これは……システム管理用のアクセスコードです!」
「「!?」」
キリトとリーファが驚いたように息を詰める。リョウも、小さく口笛を吹いた。
「そりゃまた随分なもん落ちてきやがったな……ん?てことはユイちゃん!これって、GM権限使えるんじゃねえのか!?」
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