マブラヴ
1002話
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のは難しいという訳であり、それが如実に出た格好だな。
それと、演習を行っているのがカリンダ基地から離れた場所にある荒野であるというのも影響しているだろう。
もしもここが街の廃墟とか森であったとすれば、それらを盾にする事も出来たのだろうが。
……まぁ、BETAによって自然が大きく破壊されているマブラヴ世界だ。演習で森を破壊するような事は絶対にさせないだろうが。
ともあれ、ビームガトリング砲によって数機の戦術機が撃墜扱いとなり、演習場から移動していく。
それを見ながら次に放たれたのは、こちらもまたムウが予想した通りにM950マシンガン。
演習だけに弾頭はペイント弾になっているが、それでも戦術機の突撃砲の36mmと比べると95mmのM950マシンガンは威力が高い。その上で、連射速度に関しても戦術機が使っている突撃砲に勝るとも劣らない上に、射程その物も長い。
機先を制するかのようなそんな攻撃に、再び数機が脱落。
それでも戦術機は諦めず、それぞれが左右から挟み込むように移動する。
短い打ち合わせで、多少なりとも連携出来るのは精鋭故か。それと、実戦経験の賜物だろう。
普通の戦いであれば……演習の相手がシャドウでなければ、その作戦は正しかったのだろう。だが今回に限って言えば、それは失策だった。
映像の中で、シャドウがビームガトリング砲の砲身を右から迫ってきている戦術機に、M950マシンガンの銃口を左から迫っている戦術機に。……そして離れた場所から援護射撃を行っている場所には胸部からクロスマッシャーが放たれたのだ。
……どこのフルバーストだ、と思わず俺が呟いたのは決しておかしくないだろう。
レイのカスタム化されたシャドウには、いわゆるマルチロックオンシステムが搭載されているのは知っていたが……
ただそれでも、まだ十分に使いこなせているとは言えないらしい。
事実、ビームガトリング砲やM950マシンガン、あるいはクロスマッシャーの弾幕を潜り抜けてきた戦術機が少なからずいる。
ここでグラビティキャノンを放たなかったのは、そっちまで撃つとなるとシステムの方はともかく、レイ自身がまだ処理しきれないからか。
ともあれ、今の一撃で生き延びたのは全部で10機程度。そのうち後方からの援護射撃を行っているのが3機、右で生き残っているが1機、左が6機。
右が極端に少ないのは、やはりビームガトリング砲の射撃が圧倒的だったからだろう。
事実、演習場から去って行く戦術機はどこか呆然としたような挙動を機体にさせている……ように見えた。
ともあれ、弾幕の中を生き延びてきた戦術機がそれぞれ近接用の武装を手に取る。
その殆どが重斬刀を装備している辺り、何気にSEED世界からの輸入は多いらしい。
勿論重斬刀を装備していない戦
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