マブラヴ
1002話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
達の、シンとか言ったか? オーブ軍に入ったあの坊主ともそれなりに練習しているみたいだしな」
「へぇ、努力家ではあるんだな」
そう言葉を返しつつも、原作でのムウとシン、レイの関係を思うとよくもまぁここまで歴史が変わったものだと思う。
いや、俺が生きているこの歴史こそが俺にとっては本物である以上、特にどうこう言うつもりはないけど。
そんな風に喋っている間にも、映像モニタでは実弾――正確には模擬弾――を使った演習の準備が進められていく。
ある意味、記念式典よりもこちらの演習の方が今日の目玉と言ってもいいだろう。シャドウの実力を直接その目で確認出来るのだから。
ちなみに、シャドウミラーがこの世界に関わる以前は実機を使った演習というのは殆ど行われていなかった。
大きな理由としては、やはり物資不足がある。
BETAとの戦いだけでも弾薬やバッテリー、あるいはその他諸々のあらゆる物資が不足していたのだ。そうなれば当然節約できるところから節約するのは当然であり、その結果が統合仮想情報演習システムのJIVESだった訳だ。
もっとも、そのおかげであそこまでリアルなシミュレータになったんだろうが。
ただ、今は違う。ハイヴを幾つも取り戻し、更にはゴミでしかなかったBETAの死骸を俺達シャドウミラーが引き受け、資源として向こうに渡している。
更には門世界から得た各種資源に関しても、テコ入れという名目で格安でマブラヴ世界に渡している。
そこまでしても物資不足の完全な解決にはならないだろうが、シャドウミラーが関わっているプロミネンス計画は色々な意味でこの世界の希望だ。当然物資やら何やらもふんだんに投入されており、その結果が今目の前で行われようとしている光景な訳だ。
「レイが勝つのは分かったけど、どう勝つと思う?」
そんな俺の質問に、ムウはフライドポテトをコーラで流し込みながら口を開く。
……マブラヴ世界の住人には、とてもじゃないけど見せられない光景だよな。
「そうだなぁ。この前のアクセルとのシミュレータ訓練から考えれば、ビームガトリング砲とM950マシンガンみたいに弾幕を張っていくだろうな。ただでさえ戦術機は防御が脆いんだし……お、始まったぞ」
映像モニタでは演習が開始され、36機……大隊規模の戦術機と、シャドウ1機の戦いが始まったところだった。
まず先制したのはシャドウ。放たれたのはムウの予想した通りにビームガトリング砲の一斉射撃。
威力を極限まで低くしてあるビーム弾が無数に飛んでくるその一斉射に、36機の戦術機はそれぞれが思い思いの行動を取り……早速その数機が撃墜判定を食らう。
大隊規模であるといっても、その中身は全て各国からの選りすぐりだ。……つまり、精鋭ではあっても他国の部隊と連携を取る
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ