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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
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な。仕方ねえ………」
機械を操作し、カプセルから液体が抜かれた。
「けほっ!けほっ!!」
「おい、大丈夫か?」
カプセルを開け、中から少女を救いだした。
体を震わせながらゆっくりと目を開ける少女、うつろながらしっかりと男を見ていた。
「………あ、あ………」
「ああ?脳がいかれてんのか?手遅れだったか………?」
「だ、誰………?」
「何だ問題なかったか………俺はバルトマン、バルトマン・ゲーハルトだ。ガキ、お前は?」
「………ヴィヴィオ」
新暦71年10月末日………
「くうっ、………玄武剛弾!」
スバルのアームドデバイスから魔力弾が飛び、崩れてきた瓦礫を破壊した。
ここはミッドチルダの空港。
いつもなら大勢人がいるこの場所も大きな炎に包まれていた。
「うっ、うっ………」
「大丈夫、大丈夫だから………」
一緒に逃げ遅れた子供を連れながら何とか安全な場所へ移動しようとするスバルだったが、既に周りは火の海。
何処にも逃げ場は無かった。
(どうすれば………)
こんなにも危険な状況なのにも関わらず冷静なのは、武術の師匠であり、命の恩人である加藤桐谷の教えがあったからである。
(駄目、弱気にならず、どんなときでも冷静に周りを見なくちゃ………)
しかし、何処にも逃げ場が無い。
(………としたら後は空しか………)
空を移動する手段はあるのだが、スバルは移動する手段、ウィングロードをまだ教えてもらったばかりで、とても崩れた建物の合間に道を作ることは到底出来なかった。。
(ごめんなさいお姉ちゃん、桐谷さん………私………)
そう思った時だった。
「えっ!?」
周りの炎を吹き飛ばす砲撃魔法がスバルのすぐ近くを通りすぎた。
「大丈夫!?」
空からやって来たのは白いバリアジャケットに身を包んだなのはだった。
「よく頑張ったね2人共」
「………お姉ちゃんが頑張って励ましてくれたから」
「そうなんだ!!凄いね君!!」
「いえ、私は………」
「名前は?」
「えっ?」
「名前は何て言うの?」
「私は………」
新暦72年6月………
「スバル・ナカジマです………」
「ほう?自ら居眠りを名乗るとは中々肝が据わっているなナカジマ?」
「ふぇ!?………痛っ!!」
教科書で頭をしばかれ、思わず立ち上がるスバル。
「いいかナカジマ!!いくら実技でトップに近い成績を残していても筆記で足を引っ張れば上には上がれないぞ!!管理局員の仕事は何も戦闘だけでは無いのだぞ!!」
「だって………先生の声、子守唄みたいで気持ちよく………あたっ!?」
「はぁ〜全くバカなんだがら………」
そん
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