八話
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。一日半の休暇ができたので、準備出来次第出発するように。」
「休暇?」
「ふふ・・・バカンスよ。」
そういってスズカゼは、加えていた飴を突き出す。
『バカンス?』
バカンスの地に向かう小型船の中に、私達六人は座っていた。
「ここ高級リゾートだぞ!? く〜〜〜!」
「リゾート! バカンス! ロマンス!」
「・・・。」
私、アサギ、ケイの三人は、何故か盛り上がれなかった。
「リゾートか・・・。」
「心残りのないようにって事かしらね?」
「お前らもっと喜べよ!」
「リゾート! バカンス! ロマンス!」
「明日は奇襲かけるんだぜ? 盛り上がれってほうが無理だよ・・・。」
「でも・・・リゾート! バカンス! ロマンスら〜!」
「………」
私はみんなの会話に入れずに宙を見ていた
バカンスについた一行。食事をするために、近くのレストランに足を運んで、メニューを開く。
「俺カレー。」
「大盛りごはんと塩辛〜。」
「ないわよ。」
「私は……」
私もメニューを見回す。すると、
「ねえ、あの子たちニュースで見た・・・。」
「ああ、出来るんだかできないんだかわからない奴らだろ?」
「・・・・・・。」
その客の声を聴いてイズルは、ガックリと落ち込んでしまう。
「落ち込むなよ。これくらいの事、養成所でさんざん言われたじゃねえか。」
「いや、養成所と宇宙全体ではかなり違うぞ。」
アサギも腹を立てており、勢いよくテーブルをたたく。
「・・・食欲ないし、先にコテージに行ってる。」
「私も。」
そういってアサギとケイは、宿泊先のコテージに向かう。
「何だよノリ悪いな〜!」
「ほんとらよ〜!」
それを見てスルガとタマキがふくれっ面をする。そこに
「お待たせいたしました。塩辛でございます。」
「カレーでございます。」
「(塩辛あったの!?)」
「「(バカンス最高〜〜♪)」」
私は塩辛があったことに突っ込み、タマキとスルガはそれぞれイケメンスタッフと美人
ウェイターが運んできてくれたことに歓喜した。
「じゃあ僕も・・・。」
「何だよお前もコテージか?」
「いや、特訓する。」
「特訓?」
「ヒーローは失敗したとき、八割の確率で特訓するんだ!」
「「「・・・・・・。」」」
その熱血漢に、三人は黙ったままだった。
「ごめんなさい……気分が優れないから私もコテージに行くね?」
私はそう言ってレストランをあとにした
「〜
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