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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第475話】
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改めて皆に認められるはず。
瞼を閉じて小さく頷くと未来は通路の窓から夜空を眺めた。
わりと都会の方なのに満天の星空が美しく、思わずうっとりしそうになっていると――。
「ん? 未来?」
「え? ヒルト?」
声を掛けられ、振り向いた先にはヒルトが居た。
手を上げて呼び掛ける彼を見て心臓が跳ね上がる、自然と鼓動が高鳴り、頬に熱を帯びるのを感じた。
「ど、どうしたの?」
狼狽を隠しきれず、未来は軽く前髪をかきあげる。
「ん、もうすぐ大会だなって思うと少し寝れなくてな」
「そ、そうなんだ」
もっと気の利いた言葉をかけたい、そう思っていてもまだ何処か素直になれない自分が少しだけ居た。
だがヒルトは特別気にする事なく未来の隣へとやって来る。
それにドキドキしつつ、夜空を見上げながらチラッと横目で何度かヒルトの顔を見た未来。
改めて見たヒルトの顔は、いつの間にか自分が知っていた幼い頃のヒルトとは少し違った印象を受ける、自分と同じ時を重ねていても、いつの間にか自分より大人びた雰囲気を醸し出す彼に心臓の鼓動が更に高鳴った。
「未来、どうした? さっきから俺の顔ばかり見てる気がするが」
その言葉に更にドキッと胸が高鳴った、正直このまま鼓動が速まれば死んじゃうのじゃないかと思うぐらいに。
「べ、別に見てないもん」
「そうか?」
「そ、そうよ」
最近は少し素直になれたかと思ったのだが、こんなときに限って素直になれない自分が居た。
この間、ヒルトに押し倒された時の事が不意に脳裏に過る、もしあのまま美冬ちゃんが来なかったら……ヒルトと――そう思うと全身の熱が一気に急上昇した。
それを忘れるために、未来はかぶりを振って払拭すると話題を変えることにした。
「そ、そういえば、更識さんとはどうなの?」
「え? ……連携訓練が出来てない状態だな。 ……まあ、俺がカバーすれば多分大丈夫な気もするがな、これが」
「そ、そうなんだ。 ――た、多分だけどさ、更識さん、ヒルトに何か感謝の印みたいなものを渡すかも?」
疑問符をつけながらそう告げる未来、ヒルトは不思議そうな表情を見せたがいつもの笑顔に戻ると。
「そっか、渡すものがあって来たなら少しは話も出来るし、大会に向けての軽い作戦でも話せそうだしな」
「う、うん」
そんな返事をしつつ、腕時計で時間を確認するとそろそろ就寝時間が迫ってるのに気付いた。
「ひ、ヒルト、私そろそろ寝るね?」
「ん? ……そっか、じゃあ未来、また明日な?」
「うん。 お、おやすみ、ヒルトっ」
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