皆で
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
有利で、鶏自体も食材になる」
「私は!……ええと、私……でも、私に手伝えそうな事は、なにも……」
ブラッドの面々が主に自分がしたい事を挙げる中で、シエルが自分に出来そうな事が思い付かずに弱気になってく。
そんな姿も実に可w(ry
「シエル、動物が好きなら、ここで育てるのはどうだ?」
「あら、いいじゃない。シエルはカルビの事もあるし、好きでしょ。動物」
「動物……!そうですね、何からの動物と私、緑の中で……!とても素敵だと思います!」
ジュリウスの助け船にその風景を想像したのか、シエルが喜色満面に頷いた。
ブラッドの隊員達がどうやって進めるかをワイワイ話し合うのを見ながら、さて、自分はどうしようかとホワイトが首を傾げ考えていると、ジュリウスが此方に手を差し伸べ、言った。
「ホワイト。俺と一緒に、畑をやろう」
「っ!?」
聞き様によっては文面以上の意味がありそうなジュリウスの言葉を受け、第三者的視線からしたら今更この程度でという感じはあるが、ホワイトは仄かに顔を赤くする。
深い意味が無いのは分かるが、それでも反応してしまうのが乙女。
数秒程、口をパクパクさせて何かを言おうとしていたホワイトだが、諦めたのか顔を隠す様に下を向き、ジュリウスの手を取った。
ジュリウスはその手を優しく握り締め、ホワイトを先導する。
「こっちへ来てくれ。今日は人参の種を撒くぞ!」
ブラッド隊による聖域での農作業再興と生活環境の実地研究。
緑豊かで清浄な空気での満ちる、晴天の下で輝きを増している聖域で、人類が奇跡の様な積み重ねを絶え間無く続けていく希望溢れる未来への投資となるこの計画はまだ始まったばかり。
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ